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「ナチュラルサイエンスⅡ」「メディカルサイエンスⅡ」第1回合同ワークショップ開催

5月17日(土)にNS Ⅱ ・MSⅡ(3年次生対象)合同で今年度の第1回ワークショップを実施しました。今年もオンラインでの実施となりました。
講師:ヒロシマ平松病院リンパ浮腫治療センター 光嶋勲 東京大学名誉教授(本校卒)

講演では,形成外科医としての経験や実際の症例を分かりやすく生徒たちに伝えていただきました。医学のみならず細胞生物学等にも精通され,医療や研究に携わる姿勢について話され,大きな刺激を生徒たちに与えていただきました。また,医学だけではなく,医療工学の大切さや日本の技術力の高さについても伝えていただきました。この科目を選択しているのは,将来医学や自然科学を学んでいきたい生徒たちであるため,光嶋先生の世界に引き込まれていました。

【生徒の感想から】
・今回の講演を通して、世界を自分の目で見て回ることの重要性について知ることができた。最先端の知識の教えを乞うことで、自分の専門性に磨きをかけるだけでなく、様々な分野にも通ずることへの見識を深めることも可能になることがわかった。大学を出た先で更に自分の専門分野を深めてみたいという意欲が湧いた。さらに、医療の分野においては、単に治すことのみではなく、外観の重要性についても身にしみてわかった。学会の反対と患者の要望が対立する中での手術はとても大変なものだったのではないかと思う。このような話から、世間からの批評に立ち向かって需要に答える姿はとてもかっこいいものだと感じ、自分も世の中のニーズに合わせてうまく対応していけるような人になりたいと思った。

・手の指が欠損しても足の指から骨や血管、神経などを移植して、感覚のある指を再び作るという最先端の再生医療の技術は今までの自分では想像もつかなかったようなものでまさに神の御業のように感じました。しかし今後医学を志していくのなら光嶋先生のような技術を身につけられるよう努力し、より多くの患者さんを救えるよう、医療の水準を上げていく事が重要であると感じました。

・田舎の人は田舎の人で強みがあったり、外科を目指す人には箸を使う文化がメリットになったり、何気ない日常の中に大切なことが隠されているんだとわかりました。だから、常に周りの強みを活かせるように考えを柔軟にしたいです。医療分野に関係なく社会に出たときに大切になるのは偏差値だけではなくアイデアや器用さ、考え方など他にもたくさんあるとわかり、それらを大切にしていきたいと思いました。

「メディカル・サイエンスⅠ」第2回ワークショップ

「メディカル・サイエンスⅠ」(2年生対象)の第2回ワークショプを6月28日(土)に実施しました。

 今回は、津山中央病院から武田洋正先生、平山真妃先生に来校いただき、医師の仕事に関する講演をしていただきました。

 まず、平山先生からは、大学医学部での生活や国家試験を目指すための勉強について詳しく教えていただきました。国家試験を目指す大変な勉強を、大学生活を充実させながら乗り切るための具体的な話が生徒に印象的でした。

 また、武田先生からは医療現場の実際と、医師に向く適性のお話を聞くことができました。医師が常に勉強することで、患者となられた方の利益につながること、コミュニケーション能力も医師にとって大切な適性であることなどを、具体的な例を交えて詳しくお話いただけました。

武田先生、平山先生は本校の卒業生でもあり、講演後は生徒からの質問に丁寧に答えていただきました。生徒の感想からも医師を目指すための心構えを知る大変貴重な機会となりました。

【生徒の感想から】

・武田先生の講演で、医師の仕事内容や実情について知ることができた。医師の仕事は外来診療のイメージがあったが、それ以外にもやることがたくさんあると分かった。年齢が上がると診療以外の仕事が増え、異なるスキルが必要になると言われていたことにとても納得した。医師は勉強の連続だが、学んだことは患者さんに還元できるので、勉強し続けることは必要だと改めて理解した。話を聞いていて、気付かされることがたくさんあったので、聞いていてとても興味深かった。医師の仕事は大変だが、その分やりがいがあるので、自分も医師になれるように頑張りたい。貴重な講演をありがとうございました。

・平山先生の講演で、医学部に入学して6年間何をするのか、何を学ぶのかを詳しく知ることができた。マッチングの仕組みや医師国家試験以外にもテストがあることを初めて知った。医学部には授業を選ぶという概念がなく、1つでも単位を落としたら留年なので、友達や先輩などとの情報交換が大事だと言われていたのが印象に残った。大学受験も情報戦だと思うので、分からないことは先生に聞いたり、自分で調べることに気をつけたい。貴重な講演をありがとうございました。

1年次生校内スポーツ大会

7月9日(水)に1年次生が校内スポーツ大会を行いました。体育の授業で学んだことを活かし、クラスでチームを組んで競い合いました。男子はソフトボール、女子はバレーボールをしました。ソフトボールでは教員チームもあり、生徒と勝負しました。暑さのため時間を短縮しての大会でしたが、第2回定期考査も終わり、生徒たちはのびのびとスポーツを楽しんでいました。

SS(ソーシャル・サイエンス)Ⅱワークショップ

7月5日(土)の午後、津山信用金庫相談役の松岡裕司先生をお招きして、ワークショップを実施しました。

松岡先生には、具体的な事例をもとに地域創生の取組についてお話いただき、地域創生や地域活性化には、地域の所得を上げることが重要であり、そのためには、地域の企業の収益を増やし、地域の価値を高めることが重要であると教えていただきました。また、外から日本を見てみること、グローバルな視点の重要性についてもお話いただきました。
生徒たちも松岡先生のお話に熱心に耳を傾けていました。
松岡先生、お忙しい中、すばらしいご講義をありがとうございました。

SSH成果報告会を行いました

7月8日(火)の6・7限にSSH成果報告会を本校で行いました。

今年度は、岡山理科大学恐竜学博物館 名誉館長 石垣忍先生をお招きし、講演を行っていただきました。石垣先生から「世界とつながり、恐竜をさぐる ~恐竜化石が出てこない岡山から~」という講演テーマで、ご講演をいただきました。モンゴルで発掘された史上最大の恐竜の骨のサイズを会場である100周年記念館と生徒を巻き込んで再現してくださり、その大きさに驚きの声で溢れていました。また、実際に発掘された化石の写真も見せていただき、貴重な経験をなりました。

また、放課後には石垣先生を囲んで座談会を行いました。時間いっぱいまで生徒や教員からの質問に答えていただき、今回の講演内容をより深く理解することができました。

後半は高校3年次生代表生徒による課題研究等の発表を行いました。沖縄研修の報告、普通科・理数科代表生徒による課題研究についての発表を行い、全生徒と成果の共有を行うことができました。

「ナチュラルサイエンス」第2回ワークショップ(NSⅠ・NSⅡ合同)

6月28日、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 氏原 岳人先生をお招きして、ナチュラルサイエンスⅠ・Ⅱ(高校2・3年次対象)の合同ワークショップを実施しました。氏原先生は、社会基盤や都市計画について研究をされている先生で、特に環境制約や人口減少下にある現代において求められているサステイナブルな都市構造(土地利用と交通システム)についての研究をされています。 生徒は事前研修で、氏原先生の研究内容についてホームページなどで学習した後、津山市をさらに住みやすい街にするためにはどうすればよいかを考え、ワークショップ当日を迎えました。

当日は『都市・交通計画学 ~コンパクトシティってなに?~』というテーマで都市開発がどのように行われているか、岡山市の都市としての問題と解決策にはどのようなものがあるか、そもそも住みやすい都市とはどのような都市であるかなどについて、津山市や海外での事例を含めてとてもわかりやすく解説をしていただきました。講演後の質問時間では生徒が積極的に手を挙げ、氏原先生の研究手法や様々な都市問題などについて教えていただくことができました。

現代の環境問題や都市問題を考えていくためには、文理の枠組みをこえて多角的な視点から課題を解決していくことが求められています。このワークショップを通して生徒は、社会基盤・都市計画についての興味を深めると同時に、物事を見つめる視野が広がり日々の生活や自身の進路について新たな視点から考える、良いきっかけになったと思います。

<生徒の感想>

・ 自分の進みたい、興味のある分野と被っていて、これから先に必要になるであろう様々な視点、考え方をあらかじめ深めることができるとてもよい機会になった。ただ家を立てる、ただ未開発区を開発するといった無責任な開発ではなく、利便性や様々な影響を考慮して街を計画する楽しさの一部を垣間見ることができた。現状の都市問題を解決しながら、その都市の持つ魅力や特性を活かすことのできる開発がしてみたいなと思った。

・ 個人としての合理的な選択が社会にとっては最適でないという社会的ジレンマの概念があるという事が印象に残った。そして、そのシワ押せが個人に返ってくるという話にも考えさせられた。空き家問題などは持ち主個人の持ち主にとって最良の選択によって引き起こされていることが多いが、社会的ジレンマの考え方も取り入れて個人個人が全体のことを考えて行動していくべき問題であると感じた。
若いうちに親や周りとしっかり相談しなければならないという意識が芽生えた。

・一番印象が強かったのは、公共交通機関についてのお話です。私はまだ学生であるため公共交通機関を利用することが多く、その際に利便性に不満を感じることが多くありました。その理由が、自治体が公共交通に回すお金の少なさだと知って、納得しました。この話をされた際に先生が言われていた「自動車を使う人が増える→公共交通機関に回される予算が減る→利便性が悪くなる→更に自動車を使う人が増える」といった負の連鎖から、一度堕ちたものがもとに戻ることの難しさを感じました。

・ 都市開発という一見理学部とは違うように感じられる分野においても、今まで学んできた理系としての知識や考えが使えることが分かり、自分の進路選択の幅を感じられてとても有意義な時間になりました。一度開発した都市をもとに戻すのは難しいという言葉がとても印象に残っていて、今後高齢化や人口減少が進んでいく日本で重要な課題だと改めて認識できたことで、社会課題への関心や都市開発に対する見方が大きく変わる講演でした。ありがとうございました。

カーディガンが完成しました!

 昨年の生徒総会で立案後、未来革新局を中心に皆さんの意見をいただきながら作成を続けてきました。 130周年記念式典が行われるこの年に完成することができ大変うれしく思っています。カーディガンの完成によりこれからの津山高校に、また一つ新しい風が吹くことを願っています。

(この記事は津山高校生徒会インスタグラムの投稿の再掲です)  https://www.instagram.com/tsuyama_hs/

令和7年度 SSH成果報告会のご案内

本年度も先端科学者による基調講演と昨年度のSSH 事業の成果報告会を実施いたします。

参加を希望される方は、お手数ですが事前申込みをお願いします。
(事前申し込みは、7月4日(金) 17:00で締め切ります)

【内 容】

<日にち> 2025年7月8日(火)

<時 間> 13:50 ~ 15:45

<場 所> 岡山県立津山高等学校 100周年記念館 1階ホール

電子申請を基本としています。
下記の「 申込みフォーム」から入力フォームにアクセスしていただき、
お名前、メールアドレス等の必要事項を入力してお申し込みください。

SSH成果報告会申込みフォーム

岡山大学講師による特別講義

6月23日に岡山大学から12学部・学科の先生方をお招きし、1年次生が様々な学問の内容やその魅力などについての特別講義を受けました。進路研究の一環で、将来進むべきコース(人文コース・自然コース)や選ぶべき学部・学科について学びました。

ソーシャルサイエンス(SSII)ワークショップ

6月14日(土)の午後、神戸大学准教授の梶尾文武先生をお招きして、ワークショップを実施しました。

普段の授業ではなかなか触れることのできない、大学レベルの演習を、梶尾先生にゼミ形式でご指導いただきました。

文学作品を、筆者の略歴や時代背景など、様々な要素をふまえて、読み解く。
作品を「より深く」読むために、どのようなことを意識する必要があるのか。

生徒自身の事前研究では、たどり着けなかった気づきを得、非常に充実した時間を過ごすことができました。

今後、彼らの「読み」は、より深く、より鋭くなっていくはずです。
梶尾先生、お忙しい中、すばらしい講義をありがとうございました。