NSⅠ・NSⅡ 第2回合同ワークショップ

6月29日(土)、岡山大学の石野宏和先生をお招きし、高校2年生・3年生を対象としたナチュラルサイエンスⅠ・Ⅱ合同ワークショップを行いました。

石野先生には、研究テーマの一つである宇宙マイクロ波背景放射についての研究や、物質の最小単位である素粒子と壮大な宇宙が深く関係していることなどをお話しいただきました。

生徒たちは事前学習を経てワークショップに臨み、石野先生のお話に熱心に耳を傾けていました。
また、講演後には積極的に質問をし、宇宙や素粒子に関する理解・興味を深めることができました。

最後に、生徒の感想を紹介します。(一部抜粋)

【生徒の感想】

宇宙背景放射から読み取れる密度の偏りこそが今の銀河の種だったという話しから、きっと昔少しでも密度の偏りが違えば今私たちは居ないだろうなと思うと同時に、いま観測できるような密度の偏りが出来たのは絶対きちんと理由があって論理的に説明できるはずだから、その法則や重力波などの影響を解き明かし、昔何があったのかを知ることに興味を持った。素粒子というとても小さなものと宇宙というとても大きなものが密接に関わり合う本当に面白い分野だと改めて感じた。

今回のワークショップでは、物質を限界まで小さくした素粒子の話と、一番大きい宇宙の話で、自分が想像していたスケールとはたいへん異なってとても驚いた。また、そんな小さいものと大きいものが密接に関係していることに驚いた。宇宙に関しても素粒子に関してもまだまだ解明されていないことが多そうなので、今後どのようにして新しい発見が生み出されていくのかが非常に楽しみになるような講演だった。

素粒子というものはこの世の中でこれ以上分割できないもので、1 fm以下の自分たちには想像もできないパイオニアの世界を探求することによって、ビッグバンがどのようにして起こったのかを解き明かすことができるということに、素粒子の研究する意義を感じました。電磁気力、弱い力、強い力の3つの力は一つになるのではないかという大統一理論に、ビッグバンを解明できるのではないかということに、ロマンを感じました。

非常に小さなものを突き詰めていくことで宇宙の根源にせまることができるということにとても興味を持った。普段の巨視的な視点からは想像もつかないような不思議な世界だが、人生をかけて探究していきたいと感じた。