令和6年12月18日に、津山中央病院副院長・統括看護部長の西川秀香先生をお招きし、医系セミナー講演会を実施しました。
医療系志望の約30人の生徒が参加しました。講演の中では県北地域の医療の現状や医療人の心構え、チーム医療の役割や成果などの具体について、現場で働かれている方ならではの経験に基づく、エネルギーのこもったお話を聞くことができました。また、後半の座談会では一人ひとりの質問に丁寧に答えてくださいました。大変なことややりがいを感じることなどを率直に、かつユーモアを交えて語ってくださり、医療の仕事を愛する人の心が伝わる会となりました。参加した生徒たちもとても積極的に、自分の志望している医療の分野に関する質問を次々に投げ掛け、そのたびに西川先生のお答えに心を打たれ、やる気が高まっているようでした。
参加した生徒の感想の一部を抜粋して紹介します。
・今回のご講演で特に印象に残ったことは津山中央病院が県北の医療の核を担っているということでした。高齢者が増えているこの現状で、医療従事者の存在の大切さに気づきました。今日の講演を忘れず、これからの自分の進路の選択に有効活用したいです。
・講師の先生の「大切にしてほしいもの」や「命の大切さ」の話を聞いて、何も考えずいつもスマホばかりいじって過ごしていた私の心に深く刺さり、行動を改めていろいろなことに挑戦したい、一生懸命になれることを見つけたいと心から思った。
・津山市、岡山県が抱える課題点から始まり、身近で一番大きい津山中央病院の実情を聞くことで、県北の医療の問題点、特徴などを知ることができました。医療関係者と一概に言っても、認定看護師など、私が理解していなかった職業もあると知り、職業選択の幅が増えたと感じています。
・私は今、薬剤師になりたいと考えており、病院との連携をどのように行っているかなどに関心を持っていたため、チーム医療について知り、さらに薬剤師がどのような立ち位置なのかを知ることができました。そして、薬剤師の方でも、患者さんと直接関わる機会があることに驚きました。改めて薬剤師になりたいという思いが強くなりました。
・座談会で質問をしたときに答えてくださった「支えるってお互い様」の言葉が自分の心の奥に響きました。また、先生が座談会のときに「仕事が好き」と言われていたときの笑顔が本当に楽しそうで、強く印象に残りました。
・医療職に求められる資質は、普段の日常生活にも大きく関わっているものが多かったので、やはり日常生活での行いは仕事にも影響してくるのだなと思いました。
・看護学生のときも、看護師になってからも、大変そうなことがたくさんあって、特に講義ごとにテストがあると聞いたときはびっくりしたけれど、それまでにそれが乗り越えられるぐらいの覚悟と、学力を養っていきたいなと思いました。
・座談会の時に西川先生が「患者さんと話すと癒やされるし、仕事が楽しい」とお話されていたのを聞いて、先生は今まで目標や患者さんに対して一生懸命に取り組まれてきたからこのようなことが言えるのだと感じ、感激しました。私も将来こんな言葉を胸を張って言えるように、今の自分ができる最大限のことをやり抜いていきたいと思いました。
・「本を読んで、文章の裏に隠れている思いを考えると、患者さんの言葉の裏に隠れている思いを考えることができるようになる」と聞いて、患者さんにしっかり寄り添える看護師になりたいので、本を読もうと思いました。