11月29日(土)にNSⅠで今年度の第4回ワークショップを実施しました。
講師:岡山大学 理学部化学科 異分野基礎科学研究所 鈴木孝義先生(SSH運営指導委員)
今回の講義では、「酸素」と「紙」を例にして、物質とエネルギーについて学び、鈴木先生の御専門である「金属錯体」について教わりました。
金属錯体の色について光の三原色から説明していただいたり、幾何異性体の仕組みから金属錯体のシスプラチンの抗がん作用を説明したいただいたり、我々の生命活動を維持する上で必須である金属錯体や実社会で材料として使われている金属錯体を例に、金属錯体がもつ特性について学びました。さらには金属錯体の種類は無限に存在しており、金属錯体がもつ無限の可能性について考えることができました。
【生徒の感想】(一部抜粋)
・大学での学習内容はこれまでの学習の上書きや応用が多くて難しい点も多くなるが、より実社会に役立つような面白いものだと感じたので、楽しみになった。自分のしたい研究や学問を専攻するためにも今の学習や授業を大切にしていきたいと思った。
・大学で学べば、現象が起こる理由まで教えてくれると思っていた。しかし、先生の講義を聞いて、深く知れば知るほどその先の疑問が湧いて「知りたい」につながっていく自分がいて、研究したいってこういうことなんだと体感した。また、実用化するのが工学や薬学という話を聞いて、世の中に役立つレベルのものを作るにはあらゆる分野の知識が必要だとわかった。
赤シートにより文字が隠れる仕組みなど、今まで当たり前に活用していたけど、その原理を考えたことがなかったので、様々なものの仕組みを知ることができて興味を持った。また、先生が最後に「不思議だなと思ったことはその理由を考えてみよう。何に使えるかも考えてみよう。」とおっしゃったことが印象に残っていて、不思議に思うことから研究に繋げることが大切だと分かった。また、研究し続けれるほど熱中できるものを探したい。





