【令和7年度】SSH沖縄研修3日目 OISTその2

 3月12日(木) 沖縄研修3日目です。疲れからか夜は早く寝たようですが、2年生希望者20名は今日も元気にOISTでの研修に挑みます。今日の天気は雨。晴れの日ばかりが続くよりも、幅広く南国の気候風土に触れることが出来たと考えましょう。

 3日目の研修は英語でのポスターセッションから始まります。5箇所の発表場所に分かれ、OISTの博士課程の大学院生を相手に、探究活動の成果をまとめたポスターを用いて英語で発表・質疑応答を行います。生徒たちは十六夜プロジェクト(iP II)・サイエンス探究(S探II)という授業の中で、自分でテーマを定め課題探究を進めてきました。その成果を英語のポスターにまとめ直し、事前研修で発表練習を積むなど準備を進めてきました。沖縄研修の中で、最も英語力が必要な研修かもしれません。

 探究テーマも多様ですし、発表を聞いていただく大学院生の方々の文化背景も多様とあって、言いたいことを伝えるのに生徒はたいへん苦戦していました。自分の研究分野で使われている専門用語(もちろん英語)を身に着けておくことと、その専門用語が伝わらなかった場合に、より簡単な単語で言い直したりジェスチャーを交えてみたりする表現力の両方が必要だったようです。自分で使える英単語を、普段から継続して増やしておくのは、やはり重要なのだと感じました。発表後には感想などを書いたリアクションペーパーをいただきました。

 次に『微生物・生態系生態学ユニット』の大学院生 Yulia Scherbakova先生にキャリアトークをしていただきました。ロシア出身でカナダの大学に進学してミツバチの研究に携わり、現在OISTで細菌類の環境DNA研究をするようになるまでに、自分の進路についてどのような決断をしてきたかについて語っていただきました。(発表スライドには、日本文化が取り入れられていました。)多様な文化に触れて刺激を受け、吸収してきたYulia先生の話は、生徒が自分の進路を今後考える上でたいへん参考になると思います。

 昼食をはさんで、科学教育チームのAysen Gurkan Ozer博士のキャリアトークから再開です。宇宙への興味から天体望遠鏡の解像度を上げる補償光学を研究し、眼のレンズを調節するレーシック技術への興味からレーザー技術の研究も行い、理数系の補助教員としての職歴を挟みながら、レーザーで神経活動を操作する光遺伝学の研究開発も行うなど、幅広い研究経歴の中で一貫して専門の光学を磨いてきたAysen先生のキャリアトークは、生徒がこれからどのような専門性を身につけていくかを考える上で、たいへん参考になったと思います。試行錯誤の大切さとともに、互いに支え合うOISTの研究組織づくりについても教えていただきました。

 最後にAysen先生に、動物実験などで必要になる縫合技術の研修をしていただきました。OISTの皆様、2日間お世話になり、ありがとうございました。