ソーシャルサイエンスⅠ(SSⅠ) 第3回ワークショップ

10月5日(土)、本校の卒業生でもある日本大学 危機管理学部教授 福田 充先生をお迎えし、ソーシャルサイエンスⅠの第3回ワークショップを開催しました。

生徒たちは、福田先生からいただいた「世界平和は実現できるか?」というタイトルで事前にレポートを作成し、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルのガザ地区侵攻について起きた原因を踏まえながら考えを深めていましたが、先生のご講演や先生との議論により、新たな視点に気がついたり、議論することの楽しさに気がついたりするなど、今までにない刺激を受けることができました。

また、今回のワークショップでは答えがないものについて議論を行ったので、多角的に考えることを通して生徒に多くの気づきがあったはずです。

福田先生、この度はお忙しいところ、ご講演いただきましてありがとうございました。

生徒の感想(一部を紹介します)

元々ニュースで戦争について目にしたことがあり、興味を持っていたので、今回詳しく調べてみて、複雑な世界情勢や解決の難しさを改めて感じました。 福田先生のお話の中で、解決策は未だわからないと聞き、衝撃を受けました。しかし、そこで諦めるのでなく、自分なりに学んで答えを今後見つけていきたいと思いました。

今回はロシア・ウクライナ戦争とイスラエルのガザ地区侵攻をテーマに世界平和の実現について考えたが戦争や紛争など複雑なバックグラウンドがあり答えのない問いに挑むことの難しさを感じた。しかし、答えのない問いは社会に溢れておりその課題を追い求めていくことが大学やその先の研究だとわかった。また、世界の諸問題について私たちは主体的に考え、意欲を持ち行動することが大切だと学び、これからSNS等で発信が容易となった社会で自分の意見を表明することが重要だと思った。

日本を始め世界には危機管理学というものが広まっていない、発展していないことを知ったし、自分自身もそのような学問があることを初めて知った。福田先生が先頭に立ってこの学問を始めたのも、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などの体験からといったものが動機となったことも印象深かった。講演の途中で、どうしたらよいのだろう、わたしにできるこはあるのだろうかなど、無意識のうちに考えたりしていた。

これまでは世界情勢などにあまり関心がなかったので、戦争の現状やその背景などを知る機会がなく、戦争と聞いてもどこか他人事のように感じていた。事前課題で初めて戦争について詳しく調べたが、調べれば調べるほど複雑に絡み合った背景が明らかになり、解決策はないのではないかと思うようになった。だが、今回のワークショップで答えのない問であっても考え続けることが大切だとわかった。また、最後に福田先生が皆さんのレポートからは怒りや悲しみが感じられなかったと仰っていたのが心に残った。