理数科 博物館研修

  2024年1月20日(土) に博物館研修(高校1年生理数科希望者対象)を行いました。
津山市の「つやま自然のふしぎ館」に希望者32名が訪問し、研修を受けました。はじめに学芸員の方より、つやま自然のふしぎ館の成り立ちと概要、そして環境保全の重要性についての講義を受けました。

 その後、生徒たちは博物館内を見学し、観察・スケッチを行いました。この研修では一部の展示がショーケースの中で観察できるなど特別の配慮をしていただき、普段は見ることのできない野生動物の迫力ある姿を間近に観察することができました。
また、展示物の多さに興味をかきたてられ、時間が足りないほど熱心に研修を受けていました。

 研修後の感想では、もう一度時間をかけて来館したいという感想が多くみられ、充実した研修であったことが伺えました。

【生徒感想(一部抜粋)】

●  実際にショーケースの中に入って観察するという、普通ではできないような体験ができてよかった。ショーケースの中に入って眼の前で見る動物たちはとても迫力があり、怖くもあったがとても楽しかった。
個体数が激減し、絶滅してしまったり保護下に置かれ見ることができなくなったりするような動物たちも剥製を保管しておくことで一般の人々がその動物について知るきっかけを作れるというのは魅力的だと思った。

●  今回のつやま自然のふしぎ館では様々なことを学ばせていただきました。特に印象的だったのはスケッチの実習の際に見た動物たちです。シロクマやワシなど近づいてみたらこんなに大きいのだと思い、機会があれば実際にあってみて一体どのくらい迫力があるのかを感じてみたくなりました。
また、昆虫が展示されているコーナーでは、数え切れないほどの種類の虫がいて、見た目がほとんど同じなのにこんなに分類が多いのにびっくりしたのと同時に、もっと時間があればじっくり違いを見てみたかったなと思いました。

● 「ぬるま湯のカエル」にならないという言葉がとても印象に残った。
今もなお平均気温は年々上がっていて、そのせいで住む場所がなくなったり、食べ物がなくなったりした動物が絶滅の危機にさらされてしまうため、一人一人が自覚を持って行動しなければいけないと思った。

●  スケッチは最初に行った研修以来で、難しく感じた。スケッチをしようとすると、細かいところや、映像や写真ではわからないところをじっくり観察する必要があったため、今まで知らなかったことまで知ることができた。また、丁寧にスケッチをしようと思うと部分的に見てしまい、全体のバランスを取るのが難しく感じた。 スケッチに夢中になり、あっという間だったのでまた時間があるときに行ってみたいと思う。
ショーケースの中に入ることで、その中の匂いや、温度などを直接感じることができ、とても貴重な体験だったと思う。見たことのない動物や身近な動物など様々な動物を見ることができた。イノシシなど、間近で顔を見たことがなかったので新鮮だった。

●  今では絶滅してしまった珍しい生き物やワシントン条約により輸入することができなくなってしまった生き物などを間近で見ることができてとても面白かった。今では絶滅はあまり良くないこととして捉えられているが絶滅することで動物は更に進化していくことができるから否定的ばかりではなく肯定的にとらえることができるようになった。
また、初めて人間の臓器を生で見た。衝撃よりも興味のほうが勝りとても良い経験となった。このような動物たちを守っていくには人間が環境を守っていくことが大切だとわかった。ひとりひとりできることをやっていきたい。