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第1回 SSⅠ・NSⅠ・MSⅠ合同ワークショップを開催しました

5月16日(土)に、SSⅠ、NSⅠ、MSⅠの第1回合同ワークショップを開催しました。 京都大学国際高等教育院 特定教授の杉山雅人先生(本校卒)をお招きし、「学問をする」というテーマでご講演いただきました。このワークショップは高校2年次生にとって初めてのものであり、2回の事前学習を通して学問についての自分なりの考えを深めたうえで、ワークショップに臨みました。

ワークショップでは、杉山先生ご自身の高校・大学時代のエピソードを交えながら、これまでどのように学問や研究に携わってこられたのかを、優しく熱く語ってくださいました。また、先生が長年取り組まれてきた、琵琶湖の水質に関する研究についてもお話いただき、生徒たちは興味津々で耳を傾けていました。

講演の中では、多様なエピソードとともに「学問に向き合う際の心構え」についてもお話しいただき、これから生徒たちが取り組む課題研究の大きなヒントになるメッセージがたくさん詰まった、大変貴重な時間となりました。

質疑応答の時間には、生徒たちからの質問に対して一つ一つ丁寧に、そして真摯にお答えくださる杉山先生の姿がとても印象的でした。

杉山先生、お忙しい中、私たちのために素晴らしいご講演をいただき本当にありがとうございました。今回学んだ心構えを胸に、これからの課題研究、そして高校生活に全力で取り組んでいきましょう。

【生徒の感想】

  • 今回の講演会を通して私は「自分の好きなことや興味を大切にすること」の大切さを学んだ。特に印象に残ったのは周りと比較するのではなく自分が何をやりたいのかを考える言葉で私は普段友達の成績や進路を気にしてしまうが本当に大切なのは自分自身がどうしたいかを考えることなのだと感じた。また、自分に自信を持ち、自分らしさを出して行動することも重要だと思った。私は新しいことに挑戦するのが少し苦手だが、小さな一歩でも積み重ねれば、自分の成長につながるのだと感じた。今回の講演会を通して、自分の可能性を狭めずに、まずは行動してみることの大切さを学ぶことができた。これからは周りに流されるのではなく、自分の興味や考えを大切にしながら、さまざまなことに挑戦していきたい。
  • 杉山先生の講義を聞いて、やりたいことを見つけるためには、毎日半歩でも踏み出すことが大切だとわかりました。私も、やりたいことが見つからないと言いながら、自分から何も行動していないなと実感しました。だから、科学についての特集をテレビで見たり、ボランティア活動に参加したりなど、まずは自分から、知識と経験を増やしていきたいです。研究においても、データをまとめる、浮かんだ考えを書き留めるなど、毎日少しずつ何かをやることや、ある程度の自信を持つこと、そして、先生やAIに頼りすぎるのではなく、まずは自分やグループで考えることが大切だと学びました。将来、大学に入って研究をするときには、今回杉山先生から教わったことを心に留めて、誰もやっていないような研究を、自分ならではの観点ですることができるようになりたいです。
  • 研究というのは楽しむことが大切ということが分かりました。自分が課題研究で研究するときによく他の人の意見や先生の意見を求めてしまうときがあるけど、自分でどうしていくか考えないと自分の研究ではなくなってしまうという言葉に納得し、せっかく自分がしたい研究ができているのだから、積極的に今度どうしていくかの案を出して研究を楽しみたいと思いました。勉強や将来のこと考えるのは大変だけれど選択肢を消去していくことも進んでいることになるのだ、という先生のお言葉で気持ちが軽くなりました。
  • 自分の子供も京都大学にいかせたいという親が多いという話から”自分で考えろ”ということを実践することはとても自分のためになるんだなと思った。すぐ人に聞いたりAIに聞いたりしがちになってしまうけど、まず自分の中でしっかり思考して答えを出したいなと思った。行き詰まったとしても毎日ちょっとでも考えることが大事というお話が印象に残った。進路のことなどは特に考え続けなきゃいけないものだなと思った。先生のお話を聞いて大切なものは自分で考えること、やりたいことをやる、他者と話し、交流することで深めるということだとわかった。そのなかでも強調されていたやりたいことをやるためにいろいろなことを体験、吸収し、自分から自分の興味を掴むことが重要になってくると思った。また、回り道でも活かせばいいので自信を持って行動することも同じくらい大事だとわかった。多角的な視点と向上心を手に入れたい。
  • 大学の研究について詳しく知ることができてよかった。また、総合人間学部とはなにか、京大の学部の仕組みがわからなかったが、話を聞いてよくわかった。海外での研究には、人のつながりが大事なんだとわかった。トルコの話はとてもためになった。大学の間は、この研究が将来の社会のためになるのか、学ぶ意味はあるのかといったことを考えずに好きなことをやるのが大切と聞き、将来僕もそういうふうに学びたいと思った。日をまたぐ実験については安全性が大切という話の具体例が興味深かった。これらの経験談はやはり京都大学が自由の学風であるからなんだろうなと感じた。

令和7年度理数科講演会を実施しました

2月12日(木)に、香川大学創造工学部機械システムコースの佐々木大輔 教授をお招きし、理数科1・2年次生を対象に「ロボット工学とは!機械工学への誘(いざな)い〜」というタイトルで講演していただきました。佐々木教授は津山にゆかりのある先生で、生徒に気さくに話しかけるように講演をしてくださったので、多くの生徒が興味を持って聞くことができました。

講演は「そもそも、ロボットとは何だろうか?」という根本的な問いかけから始まりました。現在、香川大学では私たちの生活を支える多種多様なロボットの研究が進められています。例えば、物流の効率化を目指し宅配を手助けするドローン、福島第一原発などの過酷な環境下で調査を担うロボット、さらには足腰が不自由な方の階段昇降を補助する移動支援ロボットなど、紹介される具体的な事例の数々に生徒たちは興味深く聞き入っていました。

佐々木先生の研究室では、特に「人にやさしいロボット」の開発に力を入れられています。その代表的なものが、身体の動きをサポートする「パワーアシストウェア」です。麻痺のある方や筋力が低下した高齢者の方々は、わずかな力しか出すことができません。そうした場面でロボットが強力に動作を補うためには、高いアシスト力が求められます。佐々木先生はここで、金属のような硬い素材ではなく、空気圧を用いたアクチュエーター(駆動装置)を採用することで、人間との親和性が高く安全なシステムを実現されています。

講演では、研究室で開発された「パワーアシストグローブ」の実物を見せていただき、数人の生徒がその性能を体験しました。このグローブは、指の屈曲運動を補助することで、物体を「握る」「つまむ」といった繊細な動作を可能にします。実際に装着してみると、ほとんど力を入れていないのに驚くほど手を握ることができます。この技術は、握力の低下した高齢者や障害のある方の自立支援だけでなく、重い荷物を扱う工場作業者の負担軽減など、幅広い社会貢献が期待されています。

ロボット工学のお話だけでなく、「理学部と工学部の違いとは何か?」「科学(Science)とは何か?」といった、学問の本質に迫るお話もしていただきました。真理を追究する理学と、その知見を社会に役立てる形にする工学。それぞれの役割を理解することは、これから進路を選択する生徒たちにとって、自身の将来を描くための大きな指針となりました。普段の学校生活ではなかなか触れることのできない最先端の知見に触れ、生徒たちの視野は大きく広がったようです。

講演終了後も生徒たちの熱気は収まらず、多くの生徒が佐々木先生の周りを取り囲み、次々と質問をぶつける姿が印象的でした。今回得られた刺激は、自身の進路選択に生かされ、日々の学習意欲の向上にもつながるでしょう。さらに、1年次生は来年度から本格的に取り組む課題研究にも生かしてほしいと思います。

佐々木先生、お忙しい中ご講演いただき、本当にありがとうございました。

<生徒の感想>
・ ロボットという分野が現実になっていることを動画などを含めて実感することができた。また、最も印象に残ったのが後半研究室紹介の、階段を人間の持つエネルギーを利用して楽に上がることが出来る義足だ。外部からの電気などのエネルギーを用いることなくアシストが可能なことに感動した。最後に、大学の工学部でどのような学習や研究をするのか知らなかった私にとって今回の講演は将来を決めるのに大いに役立った。

・ ロボットの歴史はかなり最近のことで、大幅な進化を今なお遂げていることがわかった。この講演を聞いた後、今まで空想でしかなかったガンダムなどのロボットなども自由に動き回り時代が来るかもしれないと思うと、ロボットの進化ってすごいなと思った。また、AIとロボットの複合的なものを作ることで、従来の決められたことしかできないロボットからの脱却、そして人により近くなることがわかった。

・ 工学が自分たちの生活でどのように役に立っているかということと、重量やコストの面でどのように実用化できるようになっているかを知ることができた。少し前から薬剤師などの仕事がAIやロボットで代替できるというのが話題になっていたけど、ロボットに任せることは労働者からしてどう思うのかとロボットやAIをつくる人からするとどう思うのかが気になった。

・ 最初に触れられていた理学部と工学部の違いについて私も気になっていたので明確な違いを聞くことができて、とてもいい学びになりました。これからの進路決定で意識したいです。ロボットの三原則について、人間の器官になぞらえての説明がとてもわかりやすく、アクチュエータへの理解が深まりました。人間の動きをできるだけ制限せずに動きをアシストするというアイデアが人間に寄り添った開発でとてもいいなと思いました。

・ フィジカルAIシステムやメカトロニクスといった新しい単語や概念を知ることができた。空気圧人工筋肉の動画を見たとき、どんな分野で活用することができるのだろうと疑問に思ったが、麻痺がある方がものを掴むのに使うことができると聞き、医療にも密接に関わっているのだと実感することができた。AIなどのロボットは危ない面もあるけれど、医療の分野に活用するなどといった正しい使い方をすることで生活が豊かになり、重要なものであった。

・ 今までロボット工学=難しいという思い込みで、あまり触れる機会はなかったが今回の講演を聞いてみてロボット工学はいろんな分野と結びつけられているものだとわかった。特に、医療の現場で役になっている物はとても興味深かった。また、パワーアシストウェアやパワーアシストグローブなど空気をエネルギーとして使用しているものは災害時で電気が使えなくなった時にも大いに役立つ画期的なアイテムだと感銘を受けた。これからは、視野を広く様々な分野を結びつかせ、多くの教養を身に付けていきたい。