作成者別アーカイブ: tuyama10

2年次生「サイエンス」科目 第1回合同ワークショップ開催

本校独自科目「ソーシャルサイエンス(SS)」(国際・地域社会をリードする人材育成),「ナチュラルサイエンス(NS)」(自然科学・科学技術をリードする人材育成),「メディカルサイエンス(MS)」(医師として医療現場をリードする人材育成)をスタートして6年目を迎えました。5月15日(土)にSSⅠ・NS Ⅰ ・MS Ⅰ を履修している2年次生合同で今年度の第1回ワークショップを実施しました。

今回のワークショップには,大阪大学大学院工学研究科 電気電子情報通信工学専攻 和田有希 助教(本校卒)をオンラインでお迎えしてお話しいただきました。高エネルギー大気物理学の専門家として,雷放電での高エネルギー現象の解明を狙う観測網と解析手法について丁寧にわかりやすく解説していただきました。

自分で開発した検出で観測された際の工夫や追いかけている現象の面白さ、ご自身の高校生活や研究への探究の姿勢など幅広いお話でした。
講義が終了した後も、たくさんの生徒が残って質問をして一人ひとり丁寧に答えてくださいました。

2年次生 進路研究

5月11日(火)7限に、2年次生では各クラスで進路研究を行いました。自分が関心を持つ学問からそれについて学べる学部・学科を見つけ、具体的な志望校選びにつなげる活動を行いました。

生徒は配付されたパンフレットを読んだり、ChromebookやiPadで大学や学問について検索したりして、自らの進路について真剣に考える有意義な時間となりました。

R2年度「SSH大阪大学工学部研修」

 3月26日(金)に1・2年次生39名で,大阪大学工学部のオンライン研修を実施しました。昨年度末は新型コロナ感染拡大の影響で急遽中止となりましたが,今年度はオンラインの形式でなんとか実施できました。
本校OBの大学院工学研究科の赤松 史光 教授(燃焼工学)と高原 淳一 教授(応用物理学)の先生方にお世話になり,講義を受けました。オンライン開催ということで参加者全員がヘッドセットをつけて、質疑応答となりました。普段とは違う形式で戸惑いはあったと思いますが、たくさんの質問が出て非常に活発な研修となりました。

<参加生徒の感想抜粋>
・(赤松先生の講義を受講して)近年の社会で最も重要な社会環境・資源問題の一つである化石燃料問題の様々なデメリッ トを色々な面からの解決可能な手段としてアンモニアを利用するということがあるということを知ることができて、とても面白かった。2050年までに実質CO₂排出量発電には思った以上にメリットが多く、将来的な燃料問題解決、電力問題に大きな影響を与えるのではないかと感じた。また、それらの新興エネルギーの発達によって電気の価値が大きく変わる可能性があるということに大変驚いた。
(高原先生の講義を受講して)理論を立てて実験的な検証を行うことの難しさと興味深さが伝わってきて、講義を聞いていてとても楽しかった。物体のスケールを変えることによって、その性質が全く異なるものへと変化するという点にあらゆるものがまだまだ我々の知らない可能性を持っているかもしれないという事に面白さを感じた。また、ナノフォトニクスの技術や、メタマテリアルを応用していくことによって私たちに科学的な発展をもたらしていくことにも可能性を感じた。また、自然界にはない物質であるメタマテリアルを利用して高性能なものが作れることにとても驚いた。事前学習で分からなかったものが理解できてうれしく思った。(理系男子)

・地球温暖化に関わる二酸化炭素排出の削減のために、日本の研究者が取り組んでいる姿を見て、僕が知っていた領域の外で解決しようとしていた。こうした世界規模の問題に立ち向かうには多方面からの見方・攻め方が必要だと感じた。なので、普段の学習や何気なく流れるニュースにも常にアンテナを張り、新しい考え方や自分の知らなかった研究などはどんどん吸収しなければならないと感じた。今回の研修に参加していない人は例えば、「二酸化炭素を油田に埋めて処理する」といった切り口を持っていないわけなので、自分の得た知識は周りに伝えたい。また、今回のような研修によって自分の興味ややりたいことが見つかったり、違った考え方を得ることができることを他の人に伝えたい。(文系男子)

・今回の研修で、知らない研究分野を少しずつ知っていく楽しさを実感することができた。水素社会を目指している社会の中でさらにアンモニアが注目されていることや、光の屈折、反射、共鳴などを用いてまるで写真のようなきれいな色が作り出せることを初めて知り、とても興味深かった。さらに、透明人間にいつかなるという夢のような話も現実になる可能性があるとわかり、自分の価値観が覆ってワクワクした。そして、研究室も見学させていただいてとても嬉しかった。だんだんと鮮明になっていく花火に科学技術の進歩を感じてとても感動した。実際に見てみたかったが、逆にリモートでみたことで実際にみたらどんなだろうと興味がさらにでてきた。(理系女子)

・高校に入学して理科基礎を学んできたのだが、テストのための勉強になってしまい学ぶ意義が見いだせないまま1年間が過ぎてしまった。自分と同じような人は多かったのではないかと思う。しかし、今回の研修で明確に、とまではいかないが意義を見いだすことができた。今回の研修のように凄く発展的な内容を扱えるようになるためには高校生の間に基礎を確立することが大切なのではないだろうか。そして、突き詰めていけばおもしろさや魅力に気づくことができる。これがこの研修で僕が考えた意義である。参加していないクラスメイトにも機会があればこのことがいつか伝えられたらいいなと思っている。また、僕は理数科なので、2年次には課題研究という大きな探究活動がある。この研修で学んだことがいきなりそこで活かせるかは分からないが教授がみせてくださった研究や学問に対する姿勢や熱意を忘れないようにしたいなと思う。(理系男子)

第62回日本植物生理学会高校発表会 優秀賞 受賞

第62回日本植物生理学会年会(松江年会)高校生生物研究発表会に本校の理数科粘菌チームがオンラインで参加しました。

【優秀賞】
モジホコリの探索行動に及ぼす要因
「The Factors that Affect the Exploration Activity of Slime Mold Physarum

 発表会ではZoomのアウトブレイク機能を使って、研究者の先生方がポスター発表を見学していただき、たくさんの質問やコメントをいただくことができました。今後の研究の参考にさせていだきます。
 粘菌チームは今夏に実施される「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」(SSH課題研究の全国大会)にも参加予定です。

ユニバーシティーカレッジロンドン(UCL)研究者とのオンライン研修(SSH海外研修)を実施しました

 4月14日(水)17:00~19:00(日本時間)、本校3年次生6名が、ユニバーシティーカレッジロンドン(UCL)准教授の紅林秀和先生による講義をオンラインで受講しました。

 令和2年度SSH海外研修の代替研修として企画され、第1弾の研修(http://www.tuyama.okayama-c.ed.jp/wordpress/?p=16987)後の、第2弾の研修として実施されました。生徒にとっては海外で活躍される研究者の方と直接やりとりができる最後の代替研修です。

 講師をしていただいた紅林先生は、ケンブリッジ大学博士課程を修了後、現在UCLで大学の教官として教育活動に研究活動(電子スピンを使った速くて省電力の次世代コンピュータの開発)と、海外で活躍されている方です。今回の研修では津山高校生徒が一番得るものがあるようにと、講演内容を生徒の要望に沿う形で準備してくださいました。生徒にとって海外で活躍される方から直接お話を伺う機会はめったにありません。紅林先生の過去の体験を元にした「人生学」について学びたいと、またとない機会に目を輝かせていました。

 研修では「人生体験談から」「グローバルで活躍できる人材とは?」「英語の話、留学の話」についての講義を受けました。生徒にとっては今後自分たちが歩んでいく将来への道標となる大変貴重な内容でした。特に成功に対する考え方は大変示唆的で、「俺のこれ、世界レベル」というキャッチ―なフレーズのもと、現時点で自分は何にどう取り組んでいくか意欲的な指針が得られた様子でした。

 研修を通して、紅林先生からは生徒が多くのことを学べるようにと様々な面でお気遣いいただきました。生徒からの質問・相談に対して親身になって返答していただき、研修後もメールを介して丁寧に回答していただけました。生徒にとって身近に控える大学受験や、今後大学で研究活動をおこなってく上での心構えなど、大きなきっかけをつかめた大変貴重な機会となりました。

「令和2年度津山高校2年次生音楽選択者による器楽合奏大会」を行いました。

3月19日(金)午後、2年次生の音楽選択者による器楽合奏大会が行われました。今年度リニューアルした音楽室で、感染症予防対策を取りながら実施しました。クラスごとにバンドを結成し、全18バンドが練習した成果を発表しました。
会場は拍手のみで声援(?)を送り、演奏を盛り上げましていました。

日本物理学会Jr.セッション「優秀賞(本校初!)」「奨励賞」受賞

日本物理学会Jr.セッションが3/13(土)に開催されました。

全国から98チームが参加し、最優秀賞1、優秀賞6、審査委員特別賞1、奨励賞22の、合計30チームが表彰を受けました。

本校からは高校3チーム(粘性流体班・スティックスリップ班・液状化班)、中学3チーム(クラドニ図形・水溶液と電流値・紫外線)が論文審査を突破して3/13(土)の発表に臨み、『優秀賞』1本(スティックスリップ班)、『奨励賞』1本(粘性流体班)を獲得いたしました。

講演12分+質疑応答8分と、生徒にとって今までで一番長い発表の機会となりました。入念に準備し、これまでに研究してきた成果を十分な形で発表することができました。また、質疑応答では時間をかけて様々な議論ができ、非常に有意義な時間となりました。

『優秀賞』(本校初!)

・研究タイトル:『スティックスリップ現象における理論周期の導出と検証』

椅子を引きずる音など、スティックスリップ現象は生活上生じる不快音の原因となる。ここで発生する音の高さは、物体の固有振動数により決定される。本研究ではスティックスリップ現象の周期が固有振動数により決定されるのではないかと仮説を立て、現象のモデル化をおこない、ゴム板が引きずられるときに生じるスティックスリップ現象の実際の周期と比較した。その結果、固有振動数では現象の周期をうまく説明できないことがわかった。動画解析の結果からスティック状態の時間は鉛直方向の単振動の周期が関係していることが予測され、モデル化を試みることでその妥当性が証明された。しかし私たちの興味の対象は音に関係している固有振動とスティックスリップ現象の関係性である。今後の展望として、実験条件によっては現象の周期に固有振動が関係してくるのではないかとの仮説のもと、研究を進めていきたい。

『奨励賞』

・研究タイトル:『斜面上を流れる粘性流体の運動分析』

粘り気の強い流体の粘度を測定するためには高価な測定器が必要となる。そこで本研究では安価に粘度を測定する手法の開発をおこなった。斜面上に粘性流体を流したときの運動には粘度が関係する点に注目し、運動分析による粘度の導出を試みた。独自に考案した「重力線モデル」により運動を再現することに成功した。これにより、斜面上を流れる流体の運動を尤もうまく説明できる粘度の値を導出することができるようになった。高価な測定器を用いずに、高粘度帯の粘度を測定する手法の開発に成功した。


併せて、認定証もいただきました。

日本金属学会(高校生・高専学生ポスター発表)「最優秀ポスター賞」「優秀ポスター賞」受賞

2021年春期日本金属学会「高校生・高専学生ポスター発表」が 3/16(火)に開催されました。全国から24チームが参加し、最優秀ポスター賞2、優秀ポスター賞12の合計14チームが表彰を受けました。本校から2チームが参加し、

『最優秀ポスター賞』1本(スティックスリップ班)

『優秀ポスター賞』1本(電気分解班)

を受賞いたしました。

発表はオンライン上でのポスターセッション形式でおこなわれました。専門に研究されている先生方とも議論する機会をいただき、大変有益な時間を過ごすことができました。

最優秀ポスター賞
岡山県立津山高等学校理数科2年
『スティックスリップ現象における理論周期の導出と検証』
優秀ポスター賞
岡山県立津山高等学校理数科2年
『電気分解における電極中の気体の挙動の考察』

城西地区ボランティアに参加しました(4月)

今年度も城西まちづくり協議会主催のボランティアに本校生徒が参加しています。
【4/17(土)】まちばの寺子屋
【4/18(日)】城西公園整備(城西地区三世代交流事業)
【4/24(土)】まちばの寺子屋

参加生徒からは
◎自分が小学生のころにこの寺子屋があれば行ってみたかった。
◎小学生の安全に気を付けることが意外に難しかった。
◎普段接しない世代の人と話をするのは楽しかった。
など、前向きな感想がありました。

4/23(金)PTA役員会

4月23日(金)に以下の日程で開催しました。
【16:30~】令和2年度会計の監査をしていただきました。
【18:30~】PTA役員会、体育文化振興会理事会

5・16(日)に予定していたPTA総会が中止になったことにより、
書面決議に向けて資料の確認、議案の審議をしました。