マサチューセッツ工科大学(MIT)研究者とのオンライン研修(SSH海外研修)を実施しました

 3月4日(木)(日本時間)、本校2年次生14名が、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.(博士課程:化学)で研究をされている吉永宏佑さんによる講義をオンラインで受講しました。
 本来であれば、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)海外研修として、今月にMITをはじめとするボストン、ワシントンDC、サンフランシスコ等の研究機関等を訪問し、現地での研修を実施する予定でしたが、新型コロナウイルス禍を受けて中止しました。
 今回のオンライン研修は、「海外の研究機関を訪問することで、世界の最先端の科学研究に触れる。海外の研究者・学生と交流することで、国際性とコミュニケーション能力を育て、国際的に活躍することのできる生徒を育てる。」というSSH海外研修の目的に沿う代替案として企画、実施されました。
 講師をしていただいた、吉永さんは、東京大学を卒業後、現在MIT大学院で化学を専攻されています。「高校・大学・大学院の違い」「アメリカ・日本の大学院の違い」「MITについて」「吉永さんの研究について(有機材料化学)」についての講義を受けた後、生徒たちは1時間以上にわたり、積極的に英語で質問をさせていただきました。吉永さんは、生徒からのどの質問にも丁寧に答えてくださいました。Carbon Nanotube-based Ethylene Sensor(物質などを感知する新しいセンサー)やSolar Energy in Urban Area(都市部での太陽光発電)といった最先端の研究について学ぶ機会を得られたことに加えて、“Chance favors only the prepared mind.”という言葉をはじめとした研究に対する主体的な姿勢、心構えが多くの生徒にとって強く印象に残ったようでした。
 世界トップレベルのMIT大学院で研究をされている、吉永さんと実際にオンラインでお話を伺い、やり取りをさせていただくということは大変貴重な経験であり、Vision, Grit, Research Mindをさらに磨くことのできる機会となりました。