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H29年度「SSH大阪大学工学部研修」

3月27日(火),1年次生38名で,大阪大学吹田キャンパスに行ってきました。本校OBの大学院工学研究科の赤松 史光 教授(燃焼工学)と高原 淳一 教授(応用物理学)の先生方にお世話になり,研究室見学させていただきました。

 

▲燃焼工学研究室の見学

午前中は,赤松先生の燃焼工学研究室の研究施設の見学をさせていただきました。アンモニアの燃焼を研究している施設などを案内していただき,たいへん興味深い話をしていただきました。

昼食は,吹田キャンパスが一望できるレストラン(15F)で大阪大学工学部の先生方や本校の卒業生との食事会を行いました。学生生活や高校時代の思い出などを話してもらいました。

 

▲燃焼工学研究室の            ▲フォトニクス 先端融合研究センターの    赤松 史光 教授です。           高原淳一教授です。

 

▲ 午後は,2011年に竣工されたばかりの大阪大学フォトニクスセンターです。

高原先生の研究室のあるフォトニクス先端融合研究センターで,施設の見学や研究の概要について説明していただきました。グループごとにセンター内の施設の見学をさせていただき,電子デバイスなどハイテク素子の技術開発の様子を見せていただきました。

 

▲最後は高原先生が生徒それぞれの質問に答えてくださいました。

最後に,フォトニクスセンター入り口にて記念撮影をしました。大学の研究室に初めて入った生徒も多く,数年後の自分について考えるきっかけになったと思います。赤松先生,高原先生,研究室の方々,卒業生のみなさん,お忙しい中だったと思いますが,本校生徒のために充実した内容の研修をしていただき,たいへんありがとうございました。

 

<生徒の感想>

・学校にいるだけでは絶対に学べないことをたくさん学ぶことができた。今回の研修で自分の未来の選択肢が広がっていったと思う。

・専門用語が多く分からないところもありましたが,その分調べてみたいという興味がわきました。自分の将来のために一歩前進できたような気がします

・いろいろな説明を受けてみて理解できたこととできないことがあったけど,どれもすごく興味が持てた。説明してくださった方々はみんな楽しそうにしていたから,自分も早くそういう分野を見つけたいと思った。

・大学と企業との共同研究や,実験の試行錯誤の過程の話を聞くことができ,今後の進路に生かして励みたいと思った。

・僕は文系ですが理系に関する視野を広げたいと思い参加しました。大学の先生方やOBの学生の方々が丁寧に説明してくださり充実した研修になりました。

・専門的な内容のところはあまり理解できないときもあったが,普段是対見られないような最新の研究内容を知ることができて面白かったです。将来の視野が広がり良かったです。

・今回初めて大学に来て勉強して難しいこともたくさんあったが,大学の広さ,外国人や年齢も様々な人がたくさんいたことなどに驚いた。研究分野も細かいところまで分かれていて自分の好きなことをピンポイントで研究できるのは本当に楽しそうだなと思った。大阪大学に来て自分の中でたくさんの発見があり来て良かったと思った。

・質問がたくさん出てきて,リアルタイムでどんどん教えてもらえることが楽しかった。インターネットや本で見るのもいいけど,阪大の環境に触れることができたのは自分のためになった。

・1日中最先端の研究の一部に触れることができてとても良い経験になった。最新の機器を多く見ることができてワクワクしました。

・研究室を見学させていただき,将来の具体的なビジョンが少し見えた気がします。

・大阪大学は施設や企業との共同研究がすごいなと思った。講義内容を理解することは難しかったが,難しいからこそ興味がわいた。

・これからの未来に役立つような研究分野がたくさんあり,アンモニアを燃料にするという発想はすごかった。

・今の知識で研究内容を理解するのは厳しかったですが,今日のメモを将来に生かすことが大事だと思った。質問することは新たに疑問を作ることなんだなと思いました。

・新しい世界を知ることができた。先輩の話を聞けて参考になることが多かったです。

・1日科学漬けで楽しかった。普段見られないような設備を見て,大学に行かなければならないと決意した。

・大学での研究は高校とは桁違いに莫大な予算がかかっているし規模も大きいけど,新しく何かを発見したいとか人の役に立ちたいという気持ちは同じなんだなと思った。今後の課題研究にとってとても良い刺激になりました。

・研究室で初めて質問できました。今までは自分に自信が持てず質問ができなかったけど,もっと知りたいと思ったり,探究心を持つことがサイエンスを極めていく人には重要な要素だと思うので日常から様々な分野に興味関心を持っていきたい。とてつもない努力をしてPh.Dをとりたいです。

・工学部にも理学部みたいな研究室があって,設計して実験して,自分のやりたいことを1日中している人たちはみんなやりがいがあって楽しそうだった。

・専門的なことを勉強するのは楽しいけど,その前に高校での勉強を頑張らなければならないと思うので,今日のような楽しいことに出会うために勉強を頑張ります。

日本物理学会Jrセッション(2018)出場

3月23日(金),東京理科大学 野田キャンパスにて行われた日本物理学会に,本校からは3チームが出場し,発表を行いました。

この大会は,全国の高校生や中学生が物理に関する研究の成果を発表するもので,応募のあった138本の論文のうち一次審査を通過した102本の研究についてポスターセッションが行われました。

 

「水が境界面の摩擦に及ぼす影響について」

理数科2年 上原 大和,芦田 雄斗,石原 健成,坂本 涼,杉山 雅和

 

 

「ヒラリズム(葉の落ち方)の定式化」

理数科2年 中尾 天哉,角南 遼太,渡辺 潤,河井 沙奈

 

 

「界面活性剤の濃度と泡の関係性」

理数科2年 髙見 大地,井上 翔太,岡本 あかね

 

 

なお,この大会には津山中学校の2年生も出場しました。

「ガウス加速器による衝突直前の加速度と球の高さとの関係」

中学2年 高橋 恵吾,難波 幸大

 

 

会場には,本校理数科卒業生の東京大学3回生の 鳥取 岳広 君も参加しており,後輩のポスター発表を聞きに来てくださいました。

 

学会発表は,今まで準備・練習してきたプレゼン能力が発揮できる場であると同時に,大学の先生から研究に関するアドバイスをいただけたり,全国の高校生と交流を深めることができたりと,自分自身が大きく成長できる絶好の機会です。理数科では,これからも学会発表に積極的に参加していきたいと思います。

 

津山中学校体育館建設現場見学ツアー

― 地域の企業を知る ―

津山中学校体育館建設現場見学ツアー

現在、津山中学校体育館が津山高校体育館横に建設されています(平成30年5月完成予定)。そこで、3月23日(金)に地元企業の業務内容を知ることと、建設系学部を志望する生徒のキャリア意識の醸成を目的に建設現場見学ツアーを行い、1、2年次生建築・建設系希望者9名と教職員4名が参加しました。

最初に、工事事務所で建設業に関わる様々な職種や今回の工事概要(工法等)について担当の方よりお話を伺いました。今回採用されているラーメン構造など聞きなれない専門用語を分かりやすく説明いただき、また壁の強度や体育館の耐用年数といった生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。

 

30分ほどお話しいただいたところで、いよいよ現場見学です。ヘルメットと安全ベルトをお借りしていざ出発です。

 

1階に入ると、さすがは体育館。天井の高さと天井まで組まれた足場に圧倒されました。航空機の製造工場のような雰囲気です。 (写真①)

再び外に出ると、大型クレーンが作業中で、屋根の上に資材を上げていました。
青空にクレーンが映えます。(写真②)

天井用資材を見せていただきました。木片にコンクリートを混ぜ込み強度を出したものだそうです。(写真③)

いよいよ2階部分に上がります。

2階ギャラリー部分からの景色を眺めながら、
さらに天井部分に上がります。(写真④、⑤)

梁と柱には岡山県産の木材を使用した巨大な集成材が使用されています。
実際に天井と壁の接合部を触らせていただきました。完成後は間違いなく触れることはできないでしょう。

いよいよ屋根の上へ。足場を使って上がります。かなり斜度のある屋根の上で作業されていました。

これが屋根の頂上部(棟)。間近で見ると感動します。

最後に全員で記念撮影。ご案内いただきありがとうございました。

今回のツアーで生徒は建設現場の実際を自分の目で見学することができ、また体育館のような大型木造建築物の建設現場を見学するような機会はないため、将来を考える上でも大変貴重な体験となったようです。
お忙しい中、快くこの企画にご協力いただきました梶岡建設株式会社様、浮田建設株式会社様に心より感謝申し上げます。

【生徒の感想より】

  • 今回は津山中学校の体育館建設現場を見学して、現場の方の意識、とりわけ安全面への配慮を様々なところで強く感じました。また、コンピュータを用いることでより安全により確実により効率よく仕事をされるというお話をいただき、技術発展が人々の暮らしと上手く結びつくことでさらに良いものを生み出すことができると再認識しました。このような機会を与えてくださった皆様、また、普段から学校での工事ということでいろいろと配慮していただいている現場の皆様、本当にありがとうございました。(1年男子)
  • 私たちが見学に伺ったとき、津山中学校体育館はまだコンクリート剥き出しの骨組みの状態ではあったが、すでに体育館の構造を至る所に見ることができた。特に、体育館の天井に触れる高さの足場まで登らせていただき、間近に見た天井の素材は、私が普段高校体育館で目にしているそれと同じものであった。体育館の天井が灰色なのは汚れの蓄積ではなく、素材が持つセメントの色であると知った。他にも木造構造には欠かせない木材同士が強力に圧着された集成材なるものの有用さや、体育館のような柱のない広い空間を有する建造物の持つ構造の特徴など、今回の見学会で非常に興味深い多くのことを学ぶことができた。貴重な機会を与えていただいたことに感謝したい。(2年男子)
  • 私は将来設計の仕事につきたいと漠然と考えていました。この見学ツアーを通して、実際に建物を建てるとなると、建築士も施工業者や専門業者など様々な職種の方と協力して工事を進めていくことを知り、責任のある仕事だと感じました。また、建設される建物によって使用される素材や、工法が異なり、強度を考えた細かな工夫が施されていることを知りました。今回、建築士はやりがいのある素敵な仕事だと改めて感じることができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。(2年女子)

平成28年10月14日~15日 山岳同好会毛無山キャンプ登山

第3回定期考査の最終日、放課後に学校を出発し、新庄村の田浪キャンプ場で一泊しました。

到着後すぐにテントを張り、食事の準備。定番のカレーライスを作りました。食後には焚き火を囲み、これまた定番のマシュマロをあぶって食べました。

月齢13.1の明るい月夜で、快晴のため冷え込みました。焚き火が消えた後はテントに入り、それからしばらく盛り上がりました。

翌朝、午前3時半起床。月は沈み、満天の星空でした。手早く朝食のラーメンをすませ、ライトをつけて4:30に登山開始。6:10の日の出を目指しました。

順調なペースで登り、日の出前に登頂。しっかりと御来光を写真に収めました。気温が予想ほど下がらず、雲海はあまり見えませんでしたが、美しい景色に出会えたことを喜び合いました。

下山時には日が差して、山の木々が見えるようになっていました。今年の紅葉はまだまだでしたが、ブナや清流などの自然を愛でながら無事下山完了し、新庄村を後にしました。

 

中学2年生那岐登山引率

平成28年5月28日(土)に、中学2年生の那岐登山を引率してきました。今回も、昨年の中学1年生泉山登山と同様に津山高校の山岳同好会の顧問も引率者として参加しました。雨が多少パラつくときもありましたが、暑くない、登山のしやすい天候でした。大勢で登ったため、予定よりも時間がかかりましたが、参加者が全員元気で登頂しました。山頂からは雲に浮かんだ稜線が見え、幻想的な風景に生徒たちは歓声を上げていました。彼らとは、1年次にも一緒に泉山に登りました。その時よりも格段にたくましくなっていて、来年度の登山も今から楽しみです。

毛無山キャンプ登山

平成27年10月16日(金)から17日(土)にかけて、新庄村の毛無山に行ってきました。

定期考査最終日の放課後から出かけ、田浪キャンプ場で1泊しました。良く晴れて星空がきれいでしたが、大変冷え込み、焚き火がありがたい夜でした。夕食はカレーでした。

翌朝は4時起床で5時登山行動開始。頂上での日の出を目指して出発しました。ヘッドランプを付けて登りました。6時ごろには東の空がオレンジ色に染まっていて、日の出間近、先を急ぎました。そして、頂上の直前で太陽の端が見えました。頂上まで約1分、急いで登りました。山頂でご来光を拝み、しばらく写真を撮りました。

下りは明るく、のぼりでは暗くて見えなかった紅葉を楽しみながらキャンプ場まで無事降りてきました。天候と素晴らしい自然の風景に恵まれた、実り多いキャンプ登山となりました。

山岳同好会 津山中学校泉山登山

平成27年6月13日(土) 津山中学校1年生泉山登山

津山中学校1年生の土曜活用の行事として,泉山登山に行ってきました。今回は山岳同好会からは顧問のみが参加しました。

80人の生徒が登れる山ということで,山頂に広いスペースがある泉山に登ることになりました。梅雨のまっただ中でしたが,前日から良い天気に恵まれ,登山道のコンディションも良く,また心地よい風の吹く好条件の登山となりました。

バス2台で笠菅峠に到着。林道から登山口まで歩いた後,衣服調整の休憩を短時間取り,登山道に入りました。先頭グループの男子たちはとても元気が良く,先頭を行く顧問のスピードも自然に上がりました。時々後続を待ちながら,隊を整えつつ山頂を目指しました。

途中でペースの落ちる生徒もいましたが,後方支援の教員に励まされながら,がんばって80人全員が登頂できました。(教員も10人全員登頂!) 山頂は薄曇りで大山などの遠くの山は見えませんでしたが,360度の大パノラマの中でお弁当を食べ,記念撮影をしました。

今回は泉山ヒュッテまでは行かず,山頂で折り返しました。下りは多少足下が悪い箇所があり,恐る恐る降りたために予定時刻を30分ほどオーバーしましたが,全員無事下山完了しました。

帰りのバスの中も生徒の勢いは全く衰えを見せず,大盛り上がりで学校まで帰り着きました。閉会行事の中で,「登って良かった」とほぼ全員の生徒が答えてくれました。来年度はさらにレベルアップした登山が計画されると思います。楽しみです。

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大人数です。

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山腹に泉山の文字が見えるところで小休止。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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山頂でお弁当。「泉山山頂」の看板が新しくなっていました。

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全員で記念撮影!

2015年4月18日~19日泉山ヒュッテ宿泊登山

2015年4月18日から19日にかけて、泉山ヒュッテ宿泊登山を行いました。

山岳部から山岳同好会になって以来、最初の部員が3年生になりました。

彼らが卒業するまでに、一度はヒュッテに泊らせてあげたいと考え、

この登山を企画しました。

 

今回は、3年生4人と顧問に加え、

今井校長先生、村松副校長先生が同行してくださいました。

18日(土)の土曜講座終了後、昼食を済ませてから学校を出発。

途中で鍋の材料を調達し、奥津の道の駅の北側から笠菅峠まで車で移動。

フル装備(15kg程度)を担ぎながらも、約2時間でヒュッテに到着。

この日は天気が良く、山頂(1209m)からの眺めも路面状態も良好で、

楽しい登山になりました。

 

到着後すぐにヒュッテの清掃をし(津山高校山岳部が管理する規定になっています)、

鍋の用意をしました。

この日は寄せ鍋で、白菜、ネギ、キノコ、豚肉を大量に投入し、

豪快でおいしい鍋を7人でいただきました。

うどん10玉もあっという間になくなりました。

 

片付けの後は、21時の就寝時間までゆっくりくつろぎ、

早々と寝袋にもぐりこみました。

19日(日)は曇りのち雨の予定でしたが、夜中に雨音で目が覚めました。

嫌な予感が的中し、翌朝起床時にも雨が降っていました。

予定通り5時起床で、朝食と撤収を済ませ、雨の中帰路につきました。

ぬかるんだ下りで何度も滑りながらも、1時間半で無事下山完了。

ほぼ計画通りに登山を終えることができました。

苦労する場面ももちろんありましたが、思い出に残る、いい登山ができたと思います。

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雪渓から頂上へ

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泉山 山頂

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泉山ヒュッテ

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ヒュッテ内で

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寄せ鍋!

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仲間で食べる鍋は最高です

毛無山キャンプ・登山

平成26年10月11日(土)~12日(日)にかけて新庄村の毛無山に登りました。中間考査明けの週末に予定を組んでいましたが、台風18号と19号に挟まれ、天候が心配されていました。幸運なことに、11日は晴天で、田浪キャンプ場での野営は大いに盛り上がりました。翌日も雲間から時折太陽が出る、寒くもなく暑くもない好条件が整い、登山も楽しく終えることができました。

12日は5時起床、6:30出発。まず、田浪キャンプ場隣接の登山道入り口から9合目の山小屋まで1時間少々で上りました。小屋でラーメンを食べた後、毛無山(約1,200㍍)登頂。山頂付近はガスで何も見えず、また強風(写真をご覧ください)が吹きすさぶという、キャンプ場(約700㍍)から500㍍ほどしか登っていないのに、全くの別世界でした。後で感想を聞くと、雲の中に入れたのが楽しかった、という生徒が何人もいました。毛無山頂から白馬山頂までは稜線沿いの美しいブナのトンネルを歩きました。白馬からの下りが少しきつかったですが、紅葉し始めた木々や、色づいた木の実などを目にしながら、10:30ごろ下山完了しました。

秋のいい時期にキャンプ・登山を実施することができ、参加した8人の生徒にとって楽しい思い出ができたと思います。