8月2日~4日に,東京大学や国立科学博物館で最先端の自然科学研究に触れる「SSH東京研修」を4年ぶりに現地で実施され、 1年生20名が 参加しました。
<1日目>
初日は東京大学本郷キャンパスにある地震研究所を訪問させていただきました。研究所の武多昭道先生より素粒子物理学や最新のミューオンなどの素粒子を用いた地震研究の手法についてわかりやすく説明していただきました。
目に見えない素粒子の可視化方法やそれを用いた地球内部の構造についての解明方法など,驚きの手法が目の前で次々と紹介され,参加生徒はとても驚いていました。
講義の後は武多先生が生徒からの質問に答えてもらうことでさらに理解を深めることができました。
【生徒の感想より】
- 宇宙線とは,星の最期の爆発である超新星爆発の残骸,超新星残骸だということが分かった。また,ミューオンには減衰が少なく大きな構造物の透視に向いていることも分かった。事前学習だけではよく理解できなかった部分や,どのように活用されるのかを知ることができ,とても楽しかった。学問全体を広い視野で俯瞰することが大切だという考えも非常に説得力があり納得できた。ある1つの学問に固執することなく,多分野の学習に取り組んでいきたいと感じた。
- 物理学は別の目的に応用することが可能であるということが印象に残り,様々な学問が絡み合って世界が成り立っているため,何かの学問の進展が他の学問の進展に影響する事があるから一つの分野に特化することも大切なことだけれども学問全体を広い視野で見ることができるようになりたいと思った。