SSH地球環境研修(1年次生理数科)

SSH地球環境研修(1年次生理数科対象)を10月17日(土)に行いました。

 今年度も鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター「蒜山の森」で研修を行いました。当日は天候に恵まれ、鳥取大学の演習林での研修が実施できました。

 午前中の研修では、一般財団法人日本菌蕈研究所、主任研究員、牛島秀爾先生の指導の下、演習林の植生の観察とキノコの採集を行いました。

今回は、雨量や気温が適度な気候もありキノコの採集が順調でナラタケ、スギヒラタケ、カラマツ林に生えるハナイグチなどの多くのキノコが採集できました。また、細胞性粘菌類であるマメホコリカビ、ルリホコリカビといった多様な生物が観察できました。昼食には、研修センターの方が採取した天然のシメジの吸い物を調理してくださいました。新鮮で、温かく美味しいお吸い物を堪能して生徒は喜んでいました。

午後は、牛島先生による菌類の講義を聞き、屋内でキノコの培養実習を行いました。

培養実習ではエリンギやマイタケ、シイタケやナラタケなどを培養プレートに殖菌し、持ち帰ることができるように行いました。牛島先生による丁寧な説明もあり、生徒は好奇心旺盛に取り組んでいました。本年度は実に多様なキノコが採取でき、多くの種類キノコ培養に挑戦していました。

研修の最後に、生徒は研修の成果をまとめました。特に研修センターの多様性の豊かな森林により、多くのキノコの恵みがあることを生徒たちは肌で実感していました。また、菌類などの分解者が地球環境の保全に果たす役割を実感できたことに生徒は意義を見出していました。

〈生徒感想(一部抜粋)〉

・人生で初めてこんなにきのこに焦点を当てた学び、観察をして感動した。食べられないきのこ(毒きのこ)がほとんどだったにも関わらず、きのこを採取するのは思っていたよりも大変だった。自分が採取したきのこの中では特に、松ボックリから生えているきのこや粉末を利用して薬になるきのこが印象的だった。今まで食べることだけであったきのこのことだけでなく、それと関わる木や自然の偉大さを感じた。これからは、今回強く感じた色々な視点で物事を見て考えるということを意識していきたい。

・演習林での活動によって、杉や檜の葉の形や分布であったり唐松や赤松の幹の色や分布地域などが分かった。演習林がどのように使われていたのかの歴史や目印として唐松や黒松を植えていたということも分かった。また、杉や檜の近くに生息するスギヒラタケや唐松の近くに多いハナイグチなど、どんな木にどんなキノコが生えるのかを知った。一見食用のキノコに見えても毒を持つ別のキノコの可能性があり、自分では正しく見分けることが出来ないだろうと感じた。

・山の中に入り、キノコの採集などを行うことができ、とても有意義な時間でした。様々なキノコの生態や名前、毒の有無などを知ることができて良かったです。キノコスープを食べた際、食べたことのない味で、キノコスープがこんなに美味しくなるんだ!と驚きました。牛島先生のような新種のキノコを発見されている凄い方の指導を受けることができて良かったです。もっと自然に触れたいと思えるような体験をありがとうございました。