「ソーシャルサイエンスⅠ」第3回ワークショップ

ソーシャルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第3回ワークショップを2020年10月10日(土)に行いました。

今回のワークショップには、さくら北浜法律事務所 本元宏和弁護士をリモート講義という形でお迎えしました。今回はその“リモート講義”を活かして、弁護士事務所の内部を映像でご紹介していただき、法曹という仕事をより身近に感じることができました。模擬裁判では積極的な意見が飛び交い、多面的・多角的な視点や学問の奥深さを知る機会となりました。

<生徒感想抜粋>

・お話の中で強く印象に残っているものに非常勤裁判官があります。弁護士・検察官・裁判官が同じ司法試験を経ていることを知らなかったので、同期に検察官がいたり、週1回裁判官として出廷しているという話には驚きました。これも質問で明らかになったことですが、弁護士が裁判官をすることで判決を受ける当事者の気持ちに立つことができる、裁判官となって弁論を聞く側になることで裁判官に自分の弁論がどう聞こえるか分かるといった話には特に興味を持ちました。例えば私が文章を書く時にはどう書けば相手が読みやすいかや正確に伝えることができるかを考えますが、想像するだけでは気付けない部分も多くあります。そのため実際に相手の役割をやってみてどう見えているかを体験するという方法が分かりやすくて面白いと思いました。この制度を日常生活でも実現できる部分がないか探し、生かしてみたいと思います。

・実際に模擬裁判をやってみて感じたことは、相手に自分の言わせたいことを言わせることはとても難しく、かなりの練習が必要で、話術を鍛えなければならないということです。検察官をやってみたのですが、いろいろな場合を想定し、質問の順番や内容を考えて変えたり、どうしたら言わせたいことを言わせることができるのかを考えたりと、工夫しなければいけないことがたくさんあって、とても大変で難しかったです。このようなことを仕事として行うにはかなりの努力と訓練が必要だということを学ぶことが出来ました。法曹になる人たちは、このようなことをするための努力や勉強を怠らないからこそ、仕事を楽しみながら働くことができるのだと感じました。