1年次 サイエンス探究Ⅰ 開講講演会

5月10日(水)に、東京大学理学部数学科の佐藤ふたばさんをお招きし、本校理数科1年次生を対象に「課題研究のすすめ」というタイトルで、サイエン探究Ⅰの開講講演をしていただきました。   

佐藤さんは千葉県立船橋高等学校出身で、高校生のときに「ルカ数列」についての研究を行い、JSEC等の発表会で研究発表をされてきており、東京大学へ入学後も理学部数学科で解析学の研究を続けられています。

講演ではそんな佐藤さんご自身の経験をもとに、課題研究に取り組むにあたっての姿勢や成果だけでなく、大学生活や進路実現など多岐ににわたる御説明をいただきました。 今回の講演で多くの生徒が課題研究活動への興味関心が高まり、課題研究が将来の自分を考える貴重な機会であると認識するようになったことと思います。

<生徒の感想>

・「ブレスレットモデルを用いたルカ数列の拡張」という題の研究で、「行列」が活かせたことに驚いた。僕も研究をしていくなかで、過去に学んだものの中から突破口であったり閃きを得られるようにしたいと思った。また、数多くのコンクールやコンテストで発表されたとのことで、積極的に活動していくことの大切さを感じた。たくさんの人にあって刺激を受けたいと思う。「僕にとっての未知」を突きつめて課題研究を行いたい。本当にありがとうございました。がんばります。

 ・私は佐藤さんの話をきいて、私は課題研究が自分自身を成長させ、自分の新たな可能性を見出し、この先の将来自分がどうなりたいか気づかせてくれる重要な行事だということがわかりました。私は興味をもっているものがあまりないので、それを課題研究で見つけていこうとも思っています。なので、課題研究をするときはじっくり時間をかけ、協力し、積極的に行おうと思います。1年後か2年後、私は課題研究を経てどう成長しているのかが楽しみです。

・これから始まるミニ課題研究・課題研究について、とても参考になるお話をしていただきありがとうございました。今から日常生活の中で疑問に思うことを見つけ、調べ、聞き、といったことを繰り返して、試行錯誤しながら研究のテーマを考えていきたいです。また、課題研究をしっかり楽しみたいと思います。

・貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。課題研究について改めて考えることができました。僕は、中学3年のときに課題研究を行いましたが、いい結果が出ないまま終わってしまいました。佐藤さんは、数学の課題研究を行われ、しっかりとした結果を出されていたのがすごいと思いました。いい結果を出そうとすると、それ相応の努力をしっかり行わなといけないので、高校での課題研究は中学以上に頑張ってこうと思いました。今日は本当にありがございました。

・この講演の中で佐藤さんが仰っていた「うまくいかないことも抱きしめて前へ」という言葉がとても印象深かった。自分でできることを尽くした結果、それができなかったとしても諦めずにそのことを忘れずにあたためておく、という行動は「できなかった」というネガティブな気持ちを発生させにくいと思う。課題研究では失敗やわからないことはたくさんあると思うが、上記のような精神の元、2年生の課題研究を楽しみたいと思う。

 ・講演を聴くまで、課題研究は解を見つけることが目的だと思っていました。ですが、佐藤さんのお話を聞いて、研究をするその過程を楽しむことが大切だとわかりました。難しいことや大変なこと、辛いこともある課題研究だと思いますが、自分なりに楽しめるように全力で取り組みたいと思いました。

 ・課題研究では自分で問題を設定したり、疑問を持ったりすることが重要であることがわかりました。違う条件ではどうなるか、もっと拡張できないかなど自分で考え、追究し、様々な道具を使って調べ、時には他の人の意見を聞いて異なった視点から考えてみる。課題研究とは何かよく知らなかったので、詳しく知ることができて良かったです。分からなくてつまずくこともあるし、ひらめくまで時間がかかるかもしれないけど、諦めないことが大切だとわかりました。課題研究をして良かったことや、大学の話も聞けてとても良い経験になりました。入学前から課題研究は楽しみでしたが、お話を聞いてより楽しみになりました。

 ・数理女子で開催しているいろいろなイベントに興味を持った。課題研究をするとなると必ず、ちゃんとした結果を出さないといけないと思っていたけど、「結果にはこだわりすぎず、試行錯誤する過程を楽しんで」というのを聞いて少し安心できた。これから、来年の課題研究のために身の回りで気になったことや分からないと思ったことを積極的にメモしていこうと思った。

 ・研究をするにときにまずは自分の疑問と向き合うことが大切だと思った。身の回りにある不思議なことや面白いと感じることに意識を持ってテーマの種を決めていきたい。また、研究を通して沢山の人と関わりを持ち、繋がれることはとても魅力的だと思った。自分のことを認識してもらうために何に興味を持っているのかどこが分からなくて知りたいところなのかをはっきりアピールする必要があると知った。今日聞いたことを活かしてこれからの課題研究を頑張りたい。今まではあまり意識したことがなかったけど、身の回りにはたくさん面白いことや不思議なことがあるのでそれを自分で調べたり実験したりできる課題研究がとても楽しみになった。最後まで粘り強く頑張ろうと思う。