ソーシャルサイエンスII 第1回ワークショップ

 6月17日(土)、3年次生ソーシャルサイエンスII選択者を対象としたワークショップが行われました。講師には、神戸大学大学院人文学研究科で准教授として活躍されている、本校卒業生でもいらっしゃる梶尾文武先生をお迎えしました。

 大江健三郎の「奇妙な仕事」を題材に、輪読形式の演習で進むワークショップの中で「今、読んでくれた部分で気になるのはどの部分?」と先生に尋ねられた生徒は、理由とともにそれに答えていきますが、先生が補足してくださるお話を聞くたびに、自分がなぜその部分を気にすることができたのか、反対に、なぜ気にすることができなかったのかという大きな課題と何度も向き合いながら、読みを深めていきました。

 最後は、生徒が提出した事前レポートについて、評価できる点についてコメントをいただいたり、ご助言をいただいたりしました。文学を読む、文学を解釈するということの土台に、文学のみに留まらない広く深い知識が必要であることを学び取った貴重なワークショップでした。