令和4年度「SSH大阪大学研修」を行いました

3月30日(木)に4年ぶりに対面でのSSH大阪大学研修を行いました。
1年次生27名で,大阪大学吹田キャンパスにある工学部に行ってきました。本校OBの大学院工学研究科の赤松 史光 教授(燃焼工学)と高原 淳一教授(応用物理学)の先生方の研究室を訪問し研究室見学をさせていただきました。

▲燃焼工学研究室の見学

午前中は,赤松先生の燃焼工学研究室の研究施設の見学をさせていただきました。アンモニアの燃焼を研究している大規模な施設を案内していただき,
アンモニア燃焼によるエネルギー効率の話や世界のエネルギー情勢と未来の姿など,たくさんの興味深い話をしていただきました。

その後,大阪大学フォトニクスセンターへ移動し,現在大阪大学に在学中の本校卒業生との座談会を行いました。彼らには大阪大学での学生生活や高校時代の思い出などを話してもらいました。

午後は高原先生の研究室のあるフォトニクス先端融合研究センターで,はじめに高原先生の研究について紹介をしていただきました。ナノ世界における次世代光技術である「プラズモニクス」について教えていただき,関係するハイテク素子の開発方法と社会への活用法などを知ることができました。 その後グループごとにセンター内の研究施設を見学させていただきました。原子レベルで光を操る研究に、参加した生徒は興味津々で,実際にメタマテリアルの製造方法や実物を見せてもらい驚きの連続でした。

▲最後は高原先生が生徒それぞれの質問に答えてくださいました。

研修と事前学習を通じての疑問を一人ずつ質問し、高原先生は丁寧に答えていただきました。研究内容だけでなく物理一般の質問にも答えていただき,生徒はとても喜んでいました。

大学の研究室に初めて入った生徒も多く,数年後の自分について考えるきっかけになったと思います。赤松先生,高原先生,研究室の方々,卒業生のみなさん,お忙しい中だったと思いますが,本校生徒のために充実した内容の研修をしていただきたいへんありがとうございました。

<参加生徒の感想>

いずれの研究も地球温暖化に関している部分がある研究となっており、特に放射冷却素子の分野で地球温暖化に関わっているとは思わず,どのような研究も掘り下げていけば繋がっているんだと思った。これからどのような研究をするとしても,自分が習ってきたことや興味を持ったりしていることに繋がっているんだと思いながら研究をしていきたいと思った。

実際の大学での学びについて触れることが出来てこれからの勉強のモチベーションになった。まだまだこの世界には知らないことがたくさんあってそれらを知ることの楽しさに改めて気づいた。