【令和4年度】  SSH食品科学講演会「発酵食品と微生物のかかわり」

 6月1日(水)、美作大学の桑守先生から「発酵食品と微生物のかかわり」というテーマで講演をしていただき、その後、各クラスで発酵食品作りに取り組みました。

 実習では、ひしおみそ、塩こうじ、甘酒を作りました。実際に麹を手にすると菌糸の様子も観察することができました。講演で発酵の仕組みについて学んでいたため、興味をもって楽しく取り組むことができました。今回仕込んだものは、実技テストのときに試食をする予定です。しっかり発酵して美味しくなりますように。


【生徒感想より】

 発酵食品についてよく理解することができた。
特に日本は発酵食品が多いように感じた。味噌の仕込みを6月に行う理由として、カビが生えやすい高温多湿の条件を満たしているからという理由を知り味噌作りやカビが生える条件など、新たに知りたいと思えることがたくさんあった。
また、腐敗は水分が大きく関係しているとわかった。特に羊羹やジャムなどが日持ちするのは砂糖によって食品中の自由水を吸水し雑菌が繁殖するための水分をなくしていることに驚いた。ドライフルーツは大量の砂糖に覆われているため、保存性が良くなっているという理由が理解できた。最後にフードロスについて話をされたが、食品の腐敗原因菌を抑えるために、水分を減らす、酸性のものを使用する、冷却する、密封するといった工夫をすれば食品を長期保存できるので、家庭で調理をする際、食品が残るような時には適切に対策をし、フードロスを減らしたい。
 今日の講演をきっかけに食品科学について興味を持つことができた。