「メディカルサイエンスⅠ」第2回ワークショップ

 メディカルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第2回ワークショップを6月27日(土)に行いました。

今回のワークショップには、MSⅠ開設からお世話になっている津山中央病院の武田洋正 医師(本校卒)、泉原真光 医師(本校卒)をお迎えしました。将来の医師や医療従事者を目指す生徒に向け,地域の中核医療機関の最前線で活躍するお二人の医師に講演をいただき、多くの質問に答えていただきました。 医師の使命や苦労と喜び、医学部での学生生活、 EBM(Evidence-based Medicine)など多岐にわたる内容など医師になる上で大切な多くのことについてお話を聞き,意見交換を行いました。

 各種ワークショップの前後に必ず事前学習・事後学習を行っています。これらの学習の中でもお互いに知らないことを学びあい、感想や意見を共有することでより効果を高めています。

<生徒の感想>
・ 地域医療では、特に1人の患者さんを長く診る必要があり、責任感も大きくなり、過酷な現場になっているのだろうと感じました。地域に根ざし、自分たちも今まで関わってきた地域医療を、今一度考えたいと思い、興味が湧きました。
・ お話の中で、「医師の試験には正解があるが、実際の医療現場では分からない。それでも判断せねばならない」という言葉が最も印象に残っている。医者という職業はやらねばならないことが多く、常に努力し続けなければならないが、自分の学んだことが直接仕事に結びつくこの仕事をやりたいという目標が明確になった。
・ お二人のお話を聞いて、コミュニケーション能力が1番大切なんだという 印象を受けた。どんな社会に出てもそうだが、どこにでも人間関係はあり、特に医者 は周りとの信頼関係や患者さんとの信頼関係など、さまざまな関係を大事にする必要 があり、ただ喋り続ける能力ではなく、相手の話をきちんと深く聞いて相手の立場で 物事を考える力、そして相手を思いやる気持ちがとても大切なんだと感じた。専門的な知識は高校生の今身につけることは難しいが、この相手を思いやるという力は今す ぐにでも身につけ、磨いていきたいと思った。