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「ソーシャルサイエンスⅠ」第5回ワークショップ

ソーシャルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第5回ワークショップを、2022年2月19日(土)にリモートで行いました。

今回のワークショップでは、東京外国語大学 大学院国際総合研究院の山口裕之先生をお迎えし、「もう一つの世界とは何か」というテーマでリモート講義をしていただきました。
哲学や文学など幅広い分野のお話を交えながら、これからの人文学のあり方についてわかりやすく講義していただき、大学進学後人文学の道を進んでいく生徒たちにとって大変刺激になる内容でした。

十六夜プロジェクトⅡ全体発表会を行いました。

2022年2月15日(火)に、普通科2年次生による十六夜プロジェクトⅡの全体発表会が開催されました。
今年度は規模を縮小し、分野別発表会で代表となった5班が、1、2年次生に向けてリモートでプレゼンを行うという形式になりました。どの班も個性あふれる研究とプレゼンで、一年間の集大成と言える素晴らしい発表を行うことができました。

また、発表を行っていない班も含めてすべての班のポスターを校内に掲示し、自由に見学できるようにしました。休み時間も利用してポスターを眺める生徒がたくさん見られました。

「メディカルサイエンスⅠ」第3回ワークショップ

10月9日(土)にピースウィンズジャパンの稲葉基高先生(本校理数科卒)をお迎えして,メディカルサイエンスⅠの第3回ワークショップを行いました。

外科医(救急外科)として働かれてきた経験や、国内外の被災地への医療支援や災害医療に関わってこられた経験を生徒に語っていただきました。医師を目指す生徒達にとって医療への思いが強くなると同時に,自分が将来どう働いていくのか考えさせられる授業でした。

「ソーシャルサイエンスⅠ」第3回ワークショップ

ソーシャルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第3回ワークショップを2021年10月9日(土)に行いました。

今回のワークショップには、さくら北浜法律事務所 本元宏和 弁護士をリモート講義という形でお迎えしました。今回はその“リモート講義”を活かして、弁護士事務所の内部を映像で紹介していただき、法曹という仕事をより身近に感じることができました。模擬裁判では予定時間を超過するほど積極的に意見が飛び交い、多面的・多角的な視点や学問の奥深さを知る機会となりました。

生徒会BOX・情報交換会

11月に本校生徒会執行部(BOX)と勝山高校生徒会執行部が
オンライン上で情報交換会を行いました。

学校のルールや学校祭の工夫、普段の生徒会活動についてなど
情報を交換しました。本校生徒会(BOX)からは学校祭での密対策として
取り組んだ「謎解きウォークラリー」などの活動を紹介しました。

情報交換することで新しい視点が入り、より充実した生徒会活動になると思います。

生徒会BOX・高3年生応援企画

生徒会執行部(BOX)の生徒が受験に向かう高3年生を応援したいという
思いから、受験応援パネルとイルミネーションを設置しました。

実際に見た高3年生から・・・
「元気がでる。」
「勇気づけられる。」
「後輩からの愛を感じる。」などの声をもらいました。

3年生の先輩へ   後輩一同、応援しています。

「ナチュラルサイエンスⅠ」第4回ワークショップ

ナチュラルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第4回ワークショップを2021年11月27日(土)に行いました。 今回のワークショップには、岡山大学学術研究院環境生命科学学域 氏原 岳人先生をお迎えしました。 氏原先生は社会基盤や都市計画について研究をされている先生です。 生徒は事前研修で、氏原先生の研究内容についてホームページなどで学習し当日のワークショップに参加しました。 当日は『都市・交通計画学 ~コンパクトシティってなに?~』というテーマで都市開発がどのように行われているのか、津山市や海外での事例を含めてとてもわかりやすく解説をしていただきました。 さらに今回は、歴史的・政治的な背景も踏まえ、文理関係なく「サスティナブルな都市開発構造」についてご説明いただき、生徒にとって科学研究の多面的な視野の広がりも体験することができました。

<生徒の感想>

・今回の講演を聞き、都市計画について知ることで、自分の住んでいる地域に対する見方が変わった。ポートランドの写真で歩行者が多く様々な移動手段があるのを見て、日本ではあまり見られない景色だったので驚いた。海外は政府が公共交通機関を運営していると聞き、なぜ日本はそうしないのかと疑問に思った。また自分が住んでいる地域が中山間地域であるため、そういった場所はどうするべきなのだろうと疑問に思い、今後今回学んだことを参考にして考えてみたいと思った。

・住みやすい都市を創るためには「住みやすさ」、「住みやすさ」を効果的に高めるには「移動」、「移動」を高めるには「公共交通」が必要になることがわかった。 そもそも「都市」とは、「さまざまな人間が集まり(都)、新たな価値を生み出す場所(市)」である。コンパクトシティ(郊外のスプロールを抑制し、中心部や公共交通の主要駅周辺に都市機能を集約させた都市)には、「密度」「交通ネットワーク」「多様性」が必要であることが分かった。また、インフラを放棄しない限り、永続的にコストをかけながら維持管理しなければならないため、しっかり考えながら都市づくりをすることが大事であることがわかった。

・今回のワークショップを通してコンパクトシティとはどういうものか学ぶことができた。都市、交通計画学は私たちの暮らしに深く関わる分野なので、問題意識を持ちながら聞くことができた。津山市は商店街が衰退したり、人口の減少が著しい町であり、これからどのようにして開発すればよいのか疑問に思った。その一方でアメリカのポートランドでは空き家や利用量の少ない高速道路を商業施設にしたり公園にしたりして、計画的に都市が作られていて住みやすそうだと思った。日本は無秩序に広がった都市や空き家が多かったりするので、今後どのようにして解決すべきか考えたい。今回のワークショプを受けて理系の科目だけを勉強するのではなく、全ての科目を学ぶことが重要であると思った。そして住みやすい都市を計画することはとても難しいことだがとても面白い分野だと感じた。

「ナチュラルサイエンスⅠ」第3回ワークショップ

ナチュラルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第3回ワークショップを2021年10月9日(土)に行いました。

 今回のワークショップには、福山大学生命工学部 秦野琢之先生をお迎えしました。秦野先生は本校の卒業生でもあり、またSSH運営指導委員としてご助言をいただいています。今回は「微生物」を中心とした講義でした。微生物を使ってデンプンやセルロースなどの糖質バイオマスからエネルギーを取り出す技術やカーボンニュートラルについて教えていただきました。多面的・多角的な視点や学問の奥深さを知る機会となりました。

SSH 理系ポスター作成講座

令和3年11月11日(土)の土曜講座の時間帯に、岡山大学大学院自然科学研究科(理学部生物学科)竹内 栄 教授をリモートでお招きし、主に理数科2年次を対象に、理系ポスター作成講座を実施しました。毎年この時期に本校の理数科向けに指導していただいています。
 研究成果をポスターにまとめる際の基本的知識のみでなく、「ポスターは発表の聞き手の立場に立って作らなければならない、そのためには論理性と他者への配慮が必要になる」ということも教えていただきました。

 津山高校の生徒は2年次になると、理数科では「サイエンス探究Ⅱ」で、普通科では「iPⅡ(十六夜プロジェクトⅡ)」の授業で、グループ研究を行います。サイエンス探究もiPもどちらも、研究を仕上げてまとめに入る時期になってきました。今回の講座で学んだことをもとにより良いポスター発表を目指していきたいと思います。

「ソーシャルサイエンスⅠ」第4回ワークショップ

ソーシャルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第4回ワークショップを2021年11月27日(土)に行いました。今回のワークショップでは、東洋大学文学部の岩下哲典教授をお招きしました。

岩下先生はこの度、ペリーが浦賀に来航した様子を詳細に描いたとされる絵巻『金海奇観』(複製)を本校にご持参され、10m以上もあるその絵巻を教室で広げて見せて下さいました。絵巻のなかには停泊するアメリカ船の様子や、持ち込まれた銃の中身などが詳細に描かれており、生徒はその記録の細やかさに驚きながらも、食い入るようにのぞき込む様子が印象的でした。岩下先生からは描かれている内容について当時の時代背景を踏まえた分かりやすい解説をしてくださるなかで、「歴史を学ぶとは何か」「学問とはどういうものか」というお話もしてくださり、生徒にとっては大変貴重な学びを得られる機会になりました。

以下は生徒の感想です。

 ペリー来航という小学生のころから知っている歴史に津山藩の人が深く関わっていることはほとんど知らず先生のお話から何人もの優れた人がいたと知り驚きました。中学生のころ授業で箕作阮甫旧宅と津山洋学資料館には行ったことがあったのですが、そのときは箕作阮甫という名前くらいしか知らずただ見ただけだったので今回身につけた知識をもってもう一度見に行きたいと思いました。 また、ペリーはロシアが以前長崎に交渉しに行って失敗したから浦賀にいったしそのペリーがもってきたピストルからつくられたものが桜田門外の変で使用されたというお話を聞いて歴史はつながっているのだと改めて実感しました。 先生が最後にしてくださった歴史とは一種の異文化を知ることで、細かい違いがわかるようになり失敗しなくなるという話にとても納得しました。全体を薄く知るだけで細かい部分を知らなければ成功例を参考にしようとしても本質をとらえられず失敗してしまうのだと思い、細かい部分まで深く知るというのは歴史や勉強だけでなく生きていくうえでもとても大切なことであるとはっと気づかされ、これから意識したいと思いました。

 今回は巻物を実際に見て歴史を知るという経験ができて、歴史が「歴史」として残る過程を知った気がした。中学校までの歴史の知識では黒船が来航したという事実しか知らないため、それまでにロシアが来航しようとしてきたことや事前に来航情報をオランダから知らされていたことなどを気にしたことはなかった。巻物を実際に見てみると、責任者のはんこが押してあったり、船の絵が少し違っていたり、ピストルの型番まで描かれているなど、小さな発見がたくさんあった。このように当時の記録は厳密に残されてきたのだと感動したのと同時に、先人たちは記録を残すために必死な作業をしていたのだと感じた。これまでのペリー来航のイメージは日本がアメリカの圧力に屈したというものだったので、日本もアメリカを言いくるめ日米修好通商条約の開港数を10から5に半減させたというエピソードはとても驚いた。こうした事実も誰かが書き残したおかげなのだと改めて「歴史」の面白さ、凄さが分かった気がする。今を生きる私達も現実を「過去」として記録し、後世に残していかなければならない。また機会があれば巻物をじっくり見て歴史の残され方を味わいたいと思う。また、歴史について自分でも裏側を調べてみようと思った。