H29理数科「SSH地球環境研修」

9月30日(土)~10月1日(日)に,理数科1年生の希望者29名で,蒜山にある鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター「蒜山の森」にて地球環境コース研修を行いました。

 

1日目は,主に研修林での実習です。

キノコが生えていそうな箇所を散策しながら,演習林の頂上を目指します。日本きのこセンターの牛島秀爾先生に,道中で見つけたキノコについて詳しく解説していただきました。種類や特徴だけでなく,おいしい食べ方など,キノコについては何でもご存知です。生徒からも,絶え間なく質問が出ていました。

演習林の山頂で昼食休憩です。

 

 

 

 

左側が大山(1,729m),右側が烏ヶ山(1,448m)です。天気にも恵まれ,とてもきれいに見えました。大山の頂上付近は低温と強風のため,木が生えていないのがよくわかります。

 

 


午後の研修は,ロープクライミングとキノコ探しブナ林の散策です。ロープクライミングは初めての体験でとても楽しかったようです。登るにはコツが必要で,慣れるとスイスイ登っていけます。高所の果樹を調査するために開発された技術とのことでした。

日本キノコセンターの牛島先生の指示のもとに,たくさんのキノコを見つけることができました!なんとマイタケも発見!キノコの生えやすい場所を観察したり,特定の木にしか生えない種類のものを探したり,実際に触って特徴を確認したりなど,生徒には貴重な体験となりました。生徒もキノコを見つけては,写真に収めていましたキノコの分類は難しいのですが、しっかり質問しながら見分けていました。

夕食の前に,生徒が採集したキノコや植物を並べて,種類の同定を行いました。生徒は,牛島先生の知識に聞き入っています。

いよいよ夕食。採集したキノコも一緒に食材として食べます。今回は食用のキノコをたくさん発見できました。マイタケ美味しい!!大満足です。

夜の研修では,採集したキノコの特徴についての講義,世界にある様々なキノコについて学びました。キノコの世界は奥深い。


2日目は,三平山への登山です。

事前に学んだ植生の垂直分布の話などをもとに,山頂に近づくにつれて変化する山の植生を観察しました。頂上からは日本海~大山~蒜山の景色を堪能しました。

宿泊所の裏山から登山口までは,自然があふれる過酷な道でした。前々日はウオーキングで黒沢山登山,昨日は演習林散策,そして本日は三平山と3日連続の山登りです。さすがに疲れはありましたが,さすがは津山高校理数科!!キノコや植物を観察しながら,元気いっぱい進んでいきます。今年の1年次生もすごいね。下山中にがギンリョウソウも発見しました。観察力が身についてきています。やっぱりフィールドワークは大切ですね。

山頂は強い風が吹いていましたが,360°の景色を見渡すことができました。ちなみに三平山は,登山口からは約45分で山頂に到着できます。登山初心者にも,お勧めのコースです。

午後は,2日間の研修のまとめを行い,班ごとに発表をしました。

<生徒の感想>

  • 非常に綺麗な景色を眺めながら山を登ることができ充実した時間を過ごすことができた。少し注意深く観察すると,今までは目に入らなかった生物を見ることができた。樹木の種類が標高によって異なっていることがおもしろかった。教科書に書いてあっても,実際にフィールドワークをしてみるとさらに理解が深まった。普段フィールドワークをする時間があまりないので,こういった時間をとってくれる理数科は,やはり僕にぴったりだと思いました
  • この研修をきっかけにキノコの多様性を知ることができ,安易にキノコを食べないようにしようと思いました。フィールドワークを行う上で,その場所のことについてよく知っておくことが重要だとわかりました。どんな樹木が生え,植生はどのように変化するのか,どんな動物が生息しているのかなど,フィールドワークを楽しむ上でとても重要だと感じました。
  • 三平山では標高が上がるにつれ低木に植生が変化していくことが観察できました。下山するときに,ギンリョウソウを発見し,とてもふしぎな植物だと思い図鑑で調べました。これからももっといろいろなものに興味をもって過ごしていきたいと思います。
  • キノコの世界が非常に興味深いということを実感できました。オオゴムタケのように,私たちの常識ではわからない奇妙な形状をしたキノコは大変おもしろかったです。他にもいろいろな植物を頑張って見分けようと思ったもののほとんどわからず少し悔しい気分です。
  • 講師の先生や同級生と一緒に行くことで,少し歩いただけでもいろいろなおもしろい話や興味あることが見つかることがわかりました。今回の研修で様々なことを知ったり疑問が出てきたりしたので,今後はいろいろなことに挑戦していこうと思います。
  • 採取したキノコを牛島先生に見てもらって,多くの種類を見つけることができていて嬉しかったです。コケも採取したが,一見市街地のコケと似ていたが,実体顕微鏡で観察すると針葉樹に生えるコケだった。コケの世界も奥深いようだ。
  • キノコの培養方法を教えていただいた。これを機会に挑戦しようと思います。キノコは見た目だけではなく,胞子を顕微鏡で観察し,DNAで見分けることがわかりました。胞子の形や大きさは様々なものであり,キノコを分類する上で非常に大切であることを知ることができました。キノコの生態にも寄生,共生,腐生などがあり,非常に興味深い講義でした。フィールドワークの時に,キノコや植物,昆虫,地形などのことを知っておくといろいろと関連づけて状況を判断できることがわかるのだなと思いました。
  • ロープクライミングは普段の高校生活では体験できない貴重な体験でした。今後学習する内容を,専門の先生から実際に見たり触ったりしながら教わったことは非常におもしろかったです。実際に歩いてみないとわからないことが多く,フィールドワークは大切だとわかりました。
  • 以前研修でキノコの名前を調べていて,そのキノコがいっぱいあり嬉しかったです。足の疲れを忘れるくらいキノコに集中できて楽しかったです。ホコリタケが一番印象的でした。子孫を残すためにキノコによって特徴的なしくみを持っていることに感動しました。ツキヨタケが光っているところを見てみたいです。もっとキノコの種類や特徴を学んで,キノコが人間の役に立つものになるか研究してみたいです。