京都大学研修

2年次生28名で京都大学研修を実施しました。
この研修は,津山高校独自の学校設定科目「ナチュラルサイエンス」「ソーシャルサイエンス」の一環として,将来の各分野のリーダーとなる人材を育てる目的で実施しています。

本校同窓会京阪神支部長でもある京都大学・杉山雅人教授(総合人間学部長)と京都大学の先生方,多数の本校出身の京都大学生たちの支援を得て,充実した研修となりました。

1.全体会
杉山教授から京都大学と,大学での研究についてお話を伺ったあと,本校出身の京都大学文学部4回生・竹内さん,理学部4回生三好くんの二人から,卒業研究の内容について発表いただきました。

2.昼食交流会・ランチョンセミナー
杉山教授と,本校出身の京大生多数と昼食を共にしながら,大学生活や大学での研究,受験勉強の仕方などについてお話を聴き,交流を深めました。
大学生の参加者:工学部小坂田さん・小林君・平石君・今村君,理学部三好君,薬学部高崎君,文学部竹内さん・芦田さん・剣持君,農学部奥田さん,総合人間学部下山さん

3.文理別研修
文系・理系に分かれ,それぞれの分野で研修を受けます。
【理系(ナチュラルサイエンス選択者)】
①工学部防災研究所・研究紹介「梅雨期集中豪雨の将来変化予測について」
本校卒業生で大学院工学研究科2年・小坂田さんから,地球温暖化による数十年後の気象予測シミュレーションについて講義してもらいました。世界各地の気象データや,人工衛星の観測データをもとに全球気候モデル(GCM)や領域気候モデル(RCM)を用いて計算を行った結果,地球温暖化による集中豪雨の増加が予測されています。また,今年相次いだ豪雨についても線状降水帯発生のメカニズムなど解説していただきました。

②工学部電気電子工学科研究紹介「フォトニック結晶を用いたレーザーの研究」
本校卒業生で大学院工学研究科2年・小林君から,「フォトニック結晶」というナノテクノロジーを用いた最新デバイスを用いた次世代レーザー光源について講義してもらいました。この技術によって,半導体レーザーの性能が飛躍的に向上し,産業界への大きな貢献が見込まれます。

③総合人間学部理系研究紹介「琵琶湖のケイ素の化学動態」
杉山研究室の博士課程2年・朴さんから,琵琶湖での水の物質循環における珪素の動きのメカニズムについて講義していただきました。杉山研究室ではバイカル湖をはじめとする世界の湖沼について,水質の環境分析と物質循環を研究されています。

④模擬授業「高校では教えてくれない藻の話」(人間・環境学研究科 宮下英明教授)
身近であるにも関わらず,意外と知らない「藻類」について,実験も交えながら講義していただきました。身の回りの藻類,種々の食品に利用される藻類,実は1つの仲間ではない藻類の分類など,目から鱗の落ちるようなお話を次々を紹介いただきました。

【文系(ソーシャルサイエンス選択者)】
①模擬授業「文学と環境問題」(人間・環境学研究科・塩塚秀一郎教授)
フランス文学が専門の塩塚先生ですが,今回は,石牟礼道子「苦界浄土」を題材に,文学の役割や,文学の持つ伝える力について講義していただきました。水俣病や原発事故を例に,科学や環境問題との関わりも交えながらお話いただきました。


②模擬授業「大学で学ぶということ」(人間・環境学研究科・小山静子教授)
男女の高校・大学等への進学率の変遷を題材に,ジェンダーや家族観の時代による変遷を考察し,教育や大学で学ぶということは何なのかを全員で考えました。


<生徒感想>

  • 先輩方のように,真っ直ぐにテーマに迫り続ける人になりたいと思う。自分が興味をもっている分野にとらわれず,広く深い観察と,踏込を心掛けていきたい。(ナチュラルサイエンス選択者)
  • 研究を行ったり,大学院へ進み更に学んだりなど,大学へ進学してその後どうするかということについて具体的なイメージを膨らませることができた。自身が大学で学ぶことを想像して,将来が楽しいものであるという希望を抱くことができ有意義であった。(ナチュラルサイエンス選択者)
  • 社会は1つの分野だけでも私たちが想像できないほど広く,そこには未知の可能性がまだまだ存在しているのではないかと感じた。だからこそ,自分のやりたいことや将来のビジョンを明確に持とうと思った(ソーシャルサイエンス選択者)
  • 本当にためになる話,おもしろい話が多く,本当に京大に行きたいと思った。普段なかなか考えられないようなことを考えたり,違う視点で考えられたりしてとても楽しかった(ソーシャルサイエンス選択者)