「ナチュラルサイエンスⅠ」第4回ワークショップ

 ナチュラルサイエンスⅠ(高校2年次生対象)の第4回ワークショップを2020年11月28日(土)に行いました。

 今回のワークショップでは、岡山大学大学院自然科学研究科 平木英治先生をお迎えしました。今回は「ワイヤレス給電」をテーマにした講義でした。スマートフォンや電気自動車を非接触で充電できるワイヤレス給電技術について、わかりやすく教えていただきました。実際にLEDやコイルを使った実験も用意していただき、楽しく学ぶことができました。講義や実験をとおして学問の面白さを改めて実感したり、科学的な思考力を身に付けたりする機会となりました。

<生徒の感想>

今回の講演では、ワイヤレス給電の仕組みを学ぶことができた。電磁誘導について学ぶのは中学以来で少し不安だったが、面白く説明して下さったおかげでよく理解できた。インバータを使って効率良く電磁誘導を行う仕組みを学んで、実験で実践してみると更に面白かった。共振については授業で習ったばかりだったので、ワイヤレス給電にも応用できることに驚いた。もっと物体間の距離を伸ばしてワイヤレス給電ができるようなアイデアを探すのも良いと思った。電磁誘導に興味が湧いたのでもっと知識を増やしてみたい。

 今回の講義では、ワイヤレス給電の仕組みや応用例について実験を交えて知ることができた。印象に残った点は、実際に手を動かして体験しながら学ぶことができた点だ。自分自身ほぼ電気回路に触れたことがなく、小さなネジを回して周波数を調節する操作などを通じてその繊細さに驚いた。事前学習や他で得た知識もあって、日常生活における応用例などある程度知っていた部分はあったものの、実際に体験してみることでその技術の奥深さや面白さを実感することができた。また、先生が遊び心に溢れていてとても楽しそうにされているのを感じた。特にワイヤレス給電を使ったレースの大会の話を聞いて、遊び心を持って科学を追求しているその姿勢に憧れた。講義後にお話を聞くに、昨今の感染症事情によって研究活動も苦労されているようだが、そういった遊び心を持った活動も日頃の地道な研究活動の上に成り立つものだろうと思う。