「メディカルサイエンスⅡ」第2回ワークショップ

 メディカルサイエンスⅡ(高校3年次生対象)の第2回ワークショップを6月20日(土)に行いました。今年も岡山大学生殖補助医療センター教授の舟橋弘晃先生に生殖医療に関する講話と実習を指導していただきました。参加した生徒たちは、将来、医師をはじめ医療従事者を目指す生徒たちでしたので、熱心に話を聞き、質問していました。講話のあとは擬似卵を使った生殖医療の技術を体験する実習でした。

 不妊治療に関わる方々の責任の大きさ、卵を扱う技術の難しさを感じていたようです。このような経験を通して、将来自分の関わっていく医療についての理解を深めてほしいと思います。

<生徒の感想>
・ 今回の講演を聞いて、不妊治療は子供が欲しくてもできない夫婦を支える大切な医療だということがわかりました。また、女性は老化に伴って妊娠しにくくなるため、社会全体で女性のワークライフバランスを考えた環境を整えることがいかに大切かということを実感できました。また、不妊治療の需要が高まる一方、値段が高い、成功率が低い、社会的問題が生じるなど、まだまだ課題があることも分かりました。
・今日の講演で一番面白かったのは、疑似卵の凍結の実習です。見ているだけだと、できそうなのに、実際にやってみると気泡が入ってとても難しかったです。スポイトも普段私が使っているものとは違ってとても細くて、感覚も違って面白かったです。この作業を本物の卵で確実にしなければならない胚培養士の仕事はとても大変だと思いました。
・今回のワークショップのなかで、研究をするにおいて大切なのは課題発見、情報判断、課題解決だということを教わり、自分が大学で研究をする際、その3つを大切にしていこうと思った。最先端は意外と近くにあるということを心にとめ、これからも興味を持ったことや面白いと思ったことにつきすすんでいきたい。