OB・社会人を活用した土曜講座(7月13日)

7月13日、本校卒業生の飯田淳義先生(岡山赤十字病院救命救急センター・救急副部長)をお招きして、特別講義が実施されました。ご講義のテーマであったACP(Advanced Care Planning)は、「まだ患者本人の意識がある状態で、今後の治療について患者と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」を意味しており、終末期医療のあり方について我々が考えるべき大きな課題でした。

「人はいつか死ぬが、どのような形で最期を迎えたいか」というお話から始まり、「人ひとりが死ぬ時には様々な人間の思い・感情が交錯し、思いもよらない難しい問題が起きる。だからこそ、今、ACPが重要」ということを分かりやすく、事例を用いて説明してくださいました。高校生にとって「死」とはまだまだ先のことのように思えますが、そのような生徒に向かって飯田先生がおっしゃっていたのは、「死を考えることは、つまりは、生を考えること」というお言葉でした。

医療に携わりたいという将来の展望を持っている生徒が多く参加したこの講義では、質疑応答の時間に積極的に質問をしている生徒の姿があり、飯田先生はその質問の一つ一つに対して「難しくセンシティブな問題ですが、非常にいい疑問です」とコメントしてくださいながら、丁寧に答えてくださいました。死生観、生命倫理といったものに我々は今後ますます向き合っていく必要があるということを強く感じさせられたご講義を通して、生徒が得たものは大きかったと思われます。

飯田先生、お忙しい中、貴重なご講義を本当にありがとうございました。