京都大学研修

2年次生43名で京都大学研修を実施しました。

この研修は,津山高校独自の学校設定科目「ナチュラルサイエンス」「ソーシャルサイエンス」の一環として,将来の各分野のリーダーとなる人材を育てる目的で実施しています。

本校同窓会 京阪神支部長でもある京都大学・杉山雅人教授(総合人間学部長)と京都大学の先生方,多数の本校出身の京都大学生たちの支援を得て,充実した研修となりました。

1.全体会

杉山教授から京都大学と,大学での研究についてお話を伺ったあと,本校出身の京都大学文学部4回生の二人から,卒業研究の内容について発表いただきました。

 

2.昼食交流会・ランチョンセミナー

杉山教授と,本校出身の京大生多数と昼食を共にしながら,大学生活や大学での研究,受験勉強の仕方などについてお話を聴き,交流を深めました。

3.文理別研修

文系・理系に分かれ,それぞれの分野で研修を受けました。

【理系(ナチュラルサイエンス選択者)】

①工学部防災研究所研究紹介「気候変動による梅雨期線状降水帯の将来変化予測」

工学研究科博士課程 小坂田さんから,地球温暖化による数十年後の気象予測シミュレーションについて講義してもらいました。世界各地の気象データや,人工衛星の観測データをもとに全球気候モデル(GCM)や領域気候モデル(RCM)を用いて計算を行った結果,地球温暖化による集中豪雨の増加が予測されています。また,今年相次いだ豪雨についても線状降水帯発生のメカニズムなど解説していただきました。

②総合人間学部理系研究紹介「強塩基性・高アルカリ度閉塞塩湖の化学過程」

本校同窓会 京阪神支部長でもある京都大学・杉山雅人教授に講義していただきました。杉山研究室ではバイカル湖をはじめとする世界の湖沼について,水質の環境分析と物質循環を研究されています塩湖における化学物質の動態などについて解説していただきました。

③模擬授業「高校では教えてくれない藻の話」

人間・環境学研究科 宮下英明教授に,身近であるにも関わらず,意外と知らない「藻類」について,実験も交えながら講義していただきました。身の回りの藻類,種々の食品に利用される藻類,実は1つの仲間ではない藻類の分類など,目から鱗の落ちるようなお話を次々と紹介いただきました。

 

【文系(ソーシャルサイエンス選択者)】

①模擬授業「今と昔の地形図を読む」

人間・環境学研究科 山村亜希准教授に,津山の城下町から現代の津山について講義していただきました。城下町の道や寺社の形状が現在まで引き継がれていることなど,非常に楽しく地元津山の歴史と地理について学ばせていただきました。

②模擬授業「原因と自由意志の哲学」

人間・環境学研究科 青山拓央准教授に,自由意志のジレンマなどについて講義していただきました。高校生にとって初めての哲学に関する講義でしたが,自由とは何かについて考えるなど,まさに大学での授業について行く生徒たちの姿を見ることができました。

 

<生徒感想>

  • 京都大学の特色であるのかも知れないけど,自分の興味の赴くままに研究ができるのが幸せだと思った。普段から勉強に取組む姿勢として「楽しむ」ということを重要だと感じた。
  • データの解析や解釈など,論理的な思考の必要性を感じた。また,大学では,自分で考え,調べ,学んでいくということを改めて感じた。
  • 模擬授業では,内容が難しいなと思った。高校生対象なのでわかりやすく説明してくださったのだが,大学ではこのような授業が続くと考えると,自発的な事前学習の重要性が実感できた。
  • 高校とは異なる大学の自由さは,自分が専攻する学問で何を目指すべきなのかを考える責任もあるように感じた。高校までとは違い,自分が社会の一員としてどのように貢献していくかを,より大きく考えるべき場所なのかなと捉えた。
  • 大学では自ら問いを立てて答えを導くような学習をするので,今のうちから興味のあることに疑いを持って向き合ったり深く学習したりすることが大切だと思った。一つの分野に固執するだけではなく,他の分野にも目を向けるなど様々な視点から考えなければならないと思った。
  • 世の中のあらゆるものに疑問と関心を持つこと,またなぜそうなるのか,どうすれば世の中に生かせるのか等,様々な視点から突きつめて考えることの大切さや奥深さ,面白さがあることを感じた。大学での研究の基礎になる腔奥での学習を大切にしようと思った。
  • 物事の原理を解明する基礎研究はとても大事だと改めて認識した。
  • 文系理系は関係なく様々な分野に興味関心を持つことが大事だと感じた。
  • 将来の進路に迷っている自分にとって,「面白いかどうか」を基準で決めてみることもいいなと思った。周囲で起こっていることに課題意識を持って自身の視野を広げることが,大学で何を学ぶかを決めることにつながると思う。
  • 経済学部を志望していましたが,模擬授業を受けて,歴史学に非常に興味を持った。この研修のおかげで将来の進路について視野を広げることができた。
  • 先生方や先輩方が全員楽しそうに話をしていて,大学で研究をしたいという気持ちがますます強くなりました。
  • 将来は,自分も後輩のために何かできる人間になりたい。貴重な時間ありがとうございました。
  • 模擬授業は引き込まれるような面白さがありました。先生方の研究にかける熱意を感じることができました。自分もそんな熱意を持って研究できる人間になります。