H30 東京研修

今年も8月6日~8日に本校1年生20名が、東京と神戸で日本最先端の研究機関や施設に赴き、体験・研修活動を行いました。

初日最初の訪問は東京大学本郷キャンパスの地震研究所でした。研究所の武多昭道先生より素粒子物理学や最新の地震研究の手法についてわかりやすく説明していただきました。目に見えないものをどのようにして見えるようにするか、その驚きの手法が目の前で次々と紹介され、生徒もとても驚いていました。最後には先生から生徒へ科学的に探究することの楽しさについても教えていただきました。

<生徒の感想より>

○自分たちが目に見えないミューオンを使って、ものの中身を見ることができるのはとても面白そうに思えた。そして、地震の研究につながっていることにとても驚いた。

○「自分の想像する世界の外側には新しい世界がある」という言葉がとても印象に残りました。自分の想像の範囲内でしかものを考えられないのではなく、常識や想像といった考えの枠を壊してこそ自分の気づかなかったことに出会えると思いました。

○「失敗をする者が一番いいものを作れる者になる」ということが印象に残っています。失敗を恐れず、何事にも挑戦してみようと思います。

○今まで自分の目には見えないものに想像をしてみるということがあまりなかったと思う。だから、目に見えないものを想像し、色々な方法で試してみることはとても新鮮なことに思えた。

 

次に、同じく本郷キャンパス内にある医学部大学院医学系研究科にて、本校OBである川上憲人教授を訪問し、公共健康医学や精神保健学分野の講義を行っていただきました。また、医学研究の内容や手法について、生徒からの質問に丁寧に答えてくださり、将来の進路について様々な助言もいただくことができ、大変勉強になりました。

<生徒の感想より>

○近年の医学部の研究はとても面白いものばかりに見えた。透明ラットやダヴィンチなど医学の世界を超えた研究のように思えてとても驚いた。またAIの話も将来の医師の姿について教えてもらい、AIと医師の共存した医療活動は近い将来来るということがよくわかった。

○これからの医師という職業がどのようになっていくか、その予測について話を聞くことができてとてもよかったと思います。AIが進歩しても医師という職業はあり続けることをお聞きしてAIについても知識のある医師を目指そうと思いました。

○私が今まで考えていた「病気やけがを治す」というのは臨床医学であり、基礎医学や社会医学などあらたな医学の分野を知ることができてよかったです。そしてどの分野も必要であり、自分も幅広く医学を学んでみたいと思います。

 

2日目は東京大学駒場キャンパスを訪問し、大学院総合文化研究科の前田京剛教授の方々による研究説明・施設紹介をしていただきました。超伝導現象や液体ヘリウムの超流動など、第一線の科学研究に携わっておられる研究者や学生の方々と質疑応答ができ,とても有意義な活動となりました。また、本校OBで現在東北大学金属材料研究所に所属されている岡田達典さんにも来ていただき、超伝導の仕組みについてわかりやすく教えていただきました。

<生徒の感想より>

○超伝導のデモ実験を目の前で見せてもらえて、実験が成功する瞬間を見れて感激だった。そして東京大学の紹介をしてもらい、自分も挑戦してみたくなった。

○超伝導が日常生活で使われるようになると生活がさらに便利になることがよくわかった。また、このような発見が1回でできたものではなく何度も失敗しながら実験を繰り返した成果であることがわかった。自分も日常の小さな失敗で挫折すべきではないと思った。

○超伝導や超流動など普段まず見ることのできない現象を目の当たりにして、自分の中の常識や視野が非常に狭いものだったと痛感した。

○本校OBの先生の、高校時代は基礎固めがとても大事である。という言葉がとても印象に残りました。これは今の自分でもすぐにできることなので、すぐに実行しようと思いました。

 

そして、午後からはJAXA相模原キャンパス宇宙科学研究所で施設見学をさせていただきました。講師として今年も理化学研究所の牧島一夫先生お越しいただき、人工衛星や国産ロケットなどの宇宙工学の歴史と最先端事業について丁寧かつわかりやすい説明をしていただきました。生徒たちは牧島先生の膨大な知識とわかりやすい説明に驚いていました。「はやぶさ」や日本の歴代の人工衛星について詳しく勉強することができ,日本の宇宙工学の技術力の高さを目の当たりにして、生徒も熱心に写真を撮ったり、メモをしていました。そして、はやぶさ2の管制室もガラス越しに見学させていただくこともでき、生徒は食い入るように見入っていました。

<生徒の感想より>

○今までテレビでロケットを打ち上げる様子しか知らなかったが、ロケットや人工衛星の製作を行う施設や管制施設など多くの人たちの働く姿や場所が見れて、こういう宇宙に関する仕事にも興味がわいてきました。

○はやぶさ2の管制施設がとても印象に残りました。宇宙開発の最先端を目の前で見ることができて、自分の視野が大きく広がったように感じられた。はやぶさ2が地球に帰還したときに宇宙について新たなことが分かるかもしれないのでとても楽しみです。

○本当に宇宙が好きで、宇宙のことをもっと知りたいという思いが強いのだと思いました。自分もこんな風に自分の好きなこと、やりたいことに没頭できるような職に就きたいと強く思いました。

 

3日目は神戸に移動し、神戸国際展示場でSSH生徒研究発表会を見学しました。全国200校以上のSSH高校のハイレベルな課題研究やそのプレゼン力を見ることができました。また、外国の高校生による研究発表の仕方やコミュニケーションスキルを体験するなど、今後の研究の参考となりました。

 

<生徒感想>

○自分と同年代の高校生が、広い視野と様々な考え方を持っていることに驚いた。

○自分の同じぐらいの年とは思えないほどクオリティの高い研究が多く、世の中にいるすごい高校生をたくさん見ることができました。

○外国の高校生の発表も聞けて、世界で研究するためには英語がとても大切なことが改めて分かった。