今年も理数科1年生で,5月31日~6月1日にサイエンスキャンプを実施しました。
初日は,和気町の「岡山県立自然保護センター」でフィールドワークを行い,動植物観察と発表会をしました。夜は赤磐市の「竜天天文台」に移動し,天文台で大型望遠鏡の操作説明や講義を受けました。
心配していた雨も夕方にはあがり,夜になると雲の合間から月も見え始めました。そして土星や木星を天体望遠鏡で観察し,さまざまな星座も見ることができました。
二日目は「岡山県生物科学研究所」にて研修を行いました。午前中は岡山県の特産品の果物についてその品種や特徴について教えていただき,午後からは近年農業の分野でも活躍しているドローンの飛行見学や研究所内の見学をさせていただきました。どれも学校ではできない体験で,とても有意義な2日間でした。
<自然保護センター 生徒の感想より>
・カエルの解剖や捕まえた動物の解剖など普段できないような体験をたくさんすることができ,とてもわくわくした。
・観察する時に観察したい部分だけでなくそれ以外の部分にも重要な情報があるので,全体を採取することが大切であることを初めて知りました。
・同じ水辺に生息しているトンボでもそれぞれ違う特徴を持っていることがとても面白かった。また,視点をかえることで様々な気づきがあり,思考が進むことを体験できた。
・「生き物を好きになること」「経験を積み重ねること」をしっかりと心に留めこれからもっと生物の観察をしていこうと思いました。
【自然保護センターの様子】
<竜天天文台 生徒の感想より>
・大型望遠鏡で月や木星がはっきり見えた時はとても感動しました。地球から木星まではとても遠いのにはっきりと見えるのがとても驚きでした。
・今までこのような天文台に来たことがなかったので,とても貴重な体験ができ,天文学に対する興味が深まった。自分でも天体を調べてみたくなった。
・天体の新たな知識を得ることができてとても楽しかった。今まで星を見ることは好きだったけど,知っていることが少なすぎたと思います。これからも天体に関する本を読み,星を観察しようと思いました。
・望遠鏡がコンピューターで自動制御になっているのに驚いた。ドームの屋根と連動して動くのがとてもかっこよかった。
・アポロ11号が着陸したクレーターを観察することができ,とても感動しました。月のクレーターの凹凸がはっきりと観察でき,立体的に月面を見ることができたのが嬉しかった。
【竜天天文台の様子】
<生物科学研究所 生徒の感想より>
・基礎研究と応用研究の両方から研究を紹介していただき,どのような研究が社会に役に立つのかとてもわかりやすかった。
・聞いた話はとても難しかったけど,県内でもとてもすごい研究がされていることに驚きました。研究者にあこがれを持ちました。
・研究施設を見学し,研究者の方と最新の技術(ドローンやGFP)などについて教えていただいたのですごく楽しかった。
・岡山県の特産の桃が品種改良によってたくさんの種類が作られていることを初めて知りました。
【岡山県生物科学研究所の様子】
<その他>
・研修中クラスのみんなが積極的に質問しているのを見て,次回は自分も質問をしてみようを思った。
・研究に対するスタンスが少し見えたような気がします。今後の課題研究で実践したいと思います。
・今回の研修で理数科に入学してほんとよかったと思いました。次の研修では科学のアンテナをもっと高くして臨みたいと思いました。