月別アーカイブ: 2019年7月

1年生 1学期社会貢献活動

  高校1年生6クラスは7月5日(金)に1学期の社会貢献活動を行いました。 近隣の幼稚園、保育園、聚楽園などの施設で,清掃や教室整備の手伝いなどをさせていただき,活動しました。 第2回定期考査終了後であり、すっきりとした気持ちで臨むことができ、気持ちの良い汗を流しながらの作業となりました。

また、7月19日(金)の終業式後には、鶴山幼稚園が新しく津山西保育園へ引っ越しされる準備を20名の有志によって手伝わせていただきました。 参加した生徒にとって貴重な経験となり、社会貢献の意義を考える一歩となったことでしょう。

「ナチュラルサイエンスⅠ・Ⅱ」第2回ワークショップ

  ナチュラルサイエンスⅠ・Ⅱ(高校2,3年次生対象)の第2回ワークショップを2019年6月29日(土)に行いました。
 今回のワークショップには、高知県立大学文化学部 大村誠 教授をお迎えしました。大村先生は、本校のSSH運営指導委員でもあります。 「地球科学と防災科学」について, 前半は,研究者になるまでの道のりを地球科学研究の概要とともに講義していただきました。後半は,防災に関する学問について,自然科学における観測データの可視化,フィールド調査の重要性だけではなく,政策や心理学などの社会科学との文理融合の重要性についての講義もあり,学校設定科目ナチュラスサイエンスで身につけるべきVisionとして,多面的・多角的な視点や,学問的な広い視野を得る機会となりました。

○生徒の感想(抜粋)
・防災といっても,多岐にわたる学問が支え合っているということが理解でき,自分が防災に関して活躍できそうな分野について興味を持つことができた。これまで研究したいと思っていた分野に匹敵する興味深い研究分野を発見できたことが大きな収穫であった。私は理系の研究だけではなく,心理や行動にも少し興味を持っており防災には自分の興味を生かせると思った。もちろん,研究する側の立場になるだけではなく,昨年の豪雨で岡山が安全だと限らないことも実感しているので,日頃からの備えはもちろん先生がおっしゃっていた何気ない毎日を大切にしたい。


・災害は身近なものでありながら自分は大丈夫だろうという油断が起きやすいものです。だからこそ悲しい思いをする人を減らしたいものです。防災を学問としてとらえたとき,文系と理系の協力が不可欠だという話が印象に残っています。元々私は文系理系を問わず両分野が好きで垣根を越えてしまえと思っていたので,防災という学問に非常に興味を惹かれました。


・ニュースで簡単に数字や単文で表示される警告は,多くのデータから可能な限り予測された多くの専門家からのメッセージであることがわかった。しかし,その警告に従う人や従わない人もいる。地震発生などの予知が難しい現状の中であっても,想定される範囲内で最大限のことを行えば失うものは少なくなるが,そこには時間と労力とお金がかかるのも事実であり,課題は残り続けることを痛感した。文理融合の話も印象に残っており,文理を分けた教育と分けない教育のどちらがよいかも難しい課題だと思った。専門家だけでなくすべての人がどこまで本気になれるのかは簡単なようで複雑な課題だと感じた。


・防災の分野に対する考え方が一新された。今まではただ漠然と一人一人が備えるというイメージが強かったが,国や地方公共団体の取り組みについて事前学習で知ることができた。大村先生の講義で最も心に残ったのは「防災とは被災後日常的な生活の幸せに戻れた点,そこまで先を見据える」ということだ,命を守ることだけではなく,復旧,次への備えまでを考えて様々な分野が連携しなければならないということに防災の本質を感じた。また,防災における心理学の面での研究のお話も聞いてみたかった。


・以前は,防災→気象や天体→自然→理系!といった具合に短絡化して考えていましたが,先生の講義を聴いて,政策やコミュニティといった文系に関わる研究分野からのアプローチも可能だなと,驚かされました。文理融合が大事であるという言葉の意味を再確認しました。しかし,どうして長い間,文理が区分されたまま教育が行われているのかが気になり始めました。理由はあるのだと思いますが,文理が融合したり区分されたり,将来には教育も変わっていくのだろう。


・原子力の井上先生の講義と大村先生の今回の講義を通して,私は現状認識と将来へのビジョンに関して,科学者と政治家にずれがあると感じました。このずれが災害の被害につながったりするので,大村先生が言われた文系と理系の密接な連携が必要なんだと思います。地球科学とは,理系と文系科目を学ぶ必要がある科学だと知りました。自らの進路を考えるよい機会ともなりました。

薬物乱用防止キャンペーンを実施しました!

6月11日に学校薬剤師の冨永先生から教えていただいたことをもとに、高校2年生女子がチラシを作成しました。今年度は薬物乱用につながる可能性のあるゲートウェイドラッグについてのチラシを作ってくれました。

準備したチラシを6月22日の朝8時頃から、全員集合し登校してきた生徒に配布をしていきました。

 

中学生は北ピロティ付近、高校1年生は南門付近、高校2年生は東門・正門付近で、配布を行いました。

  

朝から受け取ってくれた生徒、教員の皆さん、ありがとうございました。また、美作保健所の方も応援に来ていただきました。

美作保健所からいただいた薬物乱用防止グッズを中学・高校1年生保健委員女子が分け、キャンペーン当日の帰りのSHRで生徒全員に配布しました。

毎年続けている薬物乱用防止キャンペーンにより、本校の生徒たちは薬物乱用の恐ろしさ、薬物を断る勇気を学んでいます。来年度以降も続けていきたい活動です。

津山高校SSH遺伝子実験セミナー

 2019年7月23日に、3年生の普通科・理数科の理系生物選択者を対象に津山高校SSH遺伝子実験セミナーを津山高校生物教室で実施しました。 岡山大学大学院自然科学研究科の阿保 達彦 先生に津山高校に来校して頂き、出張講義の形式です。

  講座内容は、「遺伝子発現制御実験:大腸菌ラクトースオペロンを例に」です。 普段高校ではできない遺伝子実験を、大学の先生から講義を受け実験を行うという非常に貴重な体験です。

では、実験内容の紹介です!! まずは、本日の実験に関する講義です。遺伝子の発現調節に関する内容ですが、非常にわかりやすく講義して頂きました。  次に、大腸菌の培養です。オートピペッターを使って野生株や変異株の大腸菌を培養液に加えていきます。 

午後からは、各培養液で酵素反応を行わせ、反応液の色を観察します。 実験結果から、変異株の遺伝子型を推測します。 最後に、本日の講座のまとめです。しっかりと実験内容を理解できたようです。考察もよくできました。 今回の講座で、生徒の皆さんは教科書の内容の理解だけではなく、将来の進路についても考えるよい機会となったようです。皆さんよく頑張りました!!

津山高校SSH成果報告会を開催しました!

津山高校SSH成果報告会を開催しました! 令和元年7月9日(火)に,本校創立100周年記念館にて高校1年次生を対象に津山高校SSH成果報告会を開催しました。
津山高校は,平成29年度から33年度まで,スーパーサイエンスハイスクール(SSH)3期目に指定されています。 今回は,スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定3期目の成果として,理数科課題研究の研究発表と海外研修の研修報告を行いました。

理数科課題研究発表 「1600万年前にあった津山海はなぜ消滅したのか~岡山県北部に見られる新第三紀海成層と玄武岩の火山活動との関係~」

8月7日から神戸国際展示場で開催されるSSH生徒研究発表会に参加するチームの発表を行いました。 10分で研究の目的から結論まで試行錯誤した経緯もわかりやすく説明してくれました。全国大会での健闘を祈ります。

海外研修報告会
昨年度3月にアメリカ合衆国への7泊9日の研修に行った生徒が、研修の内容やそこで得た新たな考え方や視点について話してくれました。もちろん、All Englishの発表です。 今回のSSH成果報告会で,SSHの研修で学んだ知識や技術などを今後の進路検討の材料にしてほしいと思います。
本校は将来, 地域や世界のリーダーとして活躍する生徒たちを、3期目のSSH事業による様々な授業やイベントでバックアップしていきます。文系理系を問わず,世界で活躍する研究者や企業の方による講演や講義,十六夜プロジェクト,サイエンス探究などの課題研究を実施していくので,ぜひ積極的に取り組んでいきましょう。

本校のSSH事業のアドバイザーである運営指導員の先生方から津山高校生に期待することについてお話をいただき、参加した生徒だけでなく津山高校・中学の生徒全員に激励のお言葉をいただきました。 先生方本当にありがとうございました。

メディカルサイエンスⅡ(生殖医療)

高校3年生対象のメディカルサイエンスⅡの第2回ワークショップを6月29日(土)に行いました。 今回は岡山大学生殖補助医療センターの舟橋先生に生殖医療に関する講話をしていただきました。参加した生徒たちは、将来、医師や医療職を目指す生徒たちでしたので、熱心に話を聞いていました。講話のあとは擬似卵を使った生殖医療の技術を体験する実習でした。 不妊治療に関わる方々の責任の大きさ、卵を扱う技術の難しさを感じていたようです。このような経験を通して、将来自分の関わっていく医療についての理解を深めてほしいと思います。

第2回メディカルサイエンスⅠ

高校2年生対象のメディカルサイエンスⅠの第2回ワークショップを6月29日(土)に行いました。 本校卒の医師として、津山中央病院より武田医師と研修医の神浦医師にお越しいただき、医療従事者を志す10名を相手に病院勤務の実態や医師としてのやりがい、EBM(Evidence-based Medicine)、尤度比といった多岐にわたる内容をお話し下さいました。

社会人講師活用事業「岡山大学の先生による特別講義」

令和元年6月18日、十六夜プロジェクト(総合的な探究の時間)に岡山大学から先生をお招きして特別講義を行っていただきました。先週は企業等にお勤め方々による「社会人講師による職業紹介」を行いました。その職業を目指すためには、どのような学問や研究があるのかということを今回の特別講義を通して知るとともに、大学の学部学科の内容について理解を深め、生徒の進路意識を喚起することを目的としております。

今年度も11学部12学科の先生方にお越しいただき、特別講義を行っていただきました。(文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部医学科、医学部保健学科、歯学部、薬学部、工学部、環境理工学部、農学部)

生徒感想(抜粋)

人文学は言語や文学だけの学問だと思っていたので、ここまでたくさんの分野や領域があることを知って、驚きました。広い多様性で「人間」について学ぶということに、とても興味がわきました。人とは何か、文化や歴史、言語などあらゆる角度から研究できるのは素晴らしいと思いました。複雑ではっきりしないところに心を魅かれました。

法律や法学と聞けば,「覚える」というイメージがあったが,それだけではなく議論ができるようになるなどの力を養うことも重要だと理解した。また,裁判は日本とヨーロッパでは基準が異なり,「法のルール」や「みんなが納得できるような結果」など判断の仕方も国それぞれの特色があることに驚いた。

理学部の中にも様々な科があり、その中でも更に細分化されていることを知ることができて、自分の興味ややってみたいことをどれだけ明確にするかの大切さがわかりました。45分では物足りないほど濃い内容であり、岡山大学のオープンキャンパスに行ってみようと思いました。

私は将来、診療放射線技師になりたいと思っていましたが、放射線技術科学専攻以外のコースも気になりました。今まで診療放射線技師についてしか保健学科の仕組みについて知りませんでした。看護学の中には養護教諭になれる道があるということを知って、将来の目標を改めて見つめなおそうと思いました。貴重なお話を聞くことができて本当によかったです。

今まで農学部に興味があったけれど、どんなことを研究するのかあまり知りませんでした。でも、今回の授業で、農学部は品種改良についてだけではなく、森林などの環境や動物、食べ物についてなど様々な分野があるということを知ることができました。また、農学部は視野が広く専門性も高く、明確に職業や就職先を決めている人、研究をしたい人のどちらにとっても需要があり、これからの更に進歩していく学部であると思いました。

社会人講師特別授業「社会人講師による職業紹介」

令和元年6月11日、津山近隣をはじめ岡山県下で活躍されている社会人の方を講師としてお招きし、「社会人講師による職業紹介」の授業を行っていただきました。この授業は、本校独自のカリキュラムである「十六夜プロジェクト」の一環として実施しており、社会人講師の方々に、業務内容を紹介していただくことで、生徒のキャリア意識および学習意欲の一層の高揚を図ることを目的として行われています。

今年度は、法学(弁護士)、経済学(銀行)、マスコミ社会学(新聞社)、教育学(小学校教員)、観光学(旅行代理店)、地域創生(NPO法人)、医学(総合病院医師)、建築工学・生活科学(一級建築士)、情報通信(情報通信業)、農学・生物工学(健康食品等製造販売)、工学・化学・食品(香料製造)の11分野の方々に来ていただきました。

生徒感想(抜粋)

弁護士はAIとの兼ね合いで、当分人がやらなければいけない仕事だし、職がなくならないようだ。我々が何かになりたいと思った時に、将来どんな職業がどんな働き方になるのかを考えることが大切だと思った。

ただあった事実を伝えるだけではなく、社会や平和のための記事を書いているということに驚いた。機械的で、記事を書いた人の感情は感じられない職業であると今まで思っていたが、間違っていた。現代の社会にあわせたスタイルにするなど、たくさんの工夫がされていることがわかった。

医療関係の仕事は、理系だけでなく、経済学や統計学など文系の知識を必要とするものも多くあるということを知り、とても驚きました。医療の現場では医師や看護師、薬剤師などをはじめとした多くの人が互いに協力し合うことで患者さんの命を救っているのだなと実感しました。医療人は精神、知識、技術の3要素をいかにバランス良く修得するかが大切だと知りました。

人口減少は主に過疎化,高齢化,少子化が原因で,さらに自然災害までも関連していると知って驚いた、自分たちが将来,就職活動をする時は実際,全体のうち3%の企業にしか出会うことができないと分かったので,残りの97%を自分で探す努力をしようと思った。そして,たくさんの人に出会い,長期的,多面的,根本的に物事を見るようにしようと思う。人口減少が,自分たちの職業選択に深く関わっていることをしっかり自覚し,慎重に職業選択をしようと思った。

OB・社会人を活用した土曜講座(7月13日)

7月13日、本校卒業生の飯田淳義先生(岡山赤十字病院救命救急センター・救急副部長)をお招きして、特別講義が実施されました。ご講義のテーマであったACP(Advanced Care Planning)は、「まだ患者本人の意識がある状態で、今後の治療について患者と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」を意味しており、終末期医療のあり方について我々が考えるべき大きな課題でした。

「人はいつか死ぬが、どのような形で最期を迎えたいか」というお話から始まり、「人ひとりが死ぬ時には様々な人間の思い・感情が交錯し、思いもよらない難しい問題が起きる。だからこそ、今、ACPが重要」ということを分かりやすく、事例を用いて説明してくださいました。高校生にとって「死」とはまだまだ先のことのように思えますが、そのような生徒に向かって飯田先生がおっしゃっていたのは、「死を考えることは、つまりは、生を考えること」というお言葉でした。

医療に携わりたいという将来の展望を持っている生徒が多く参加したこの講義では、質疑応答の時間に積極的に質問をしている生徒の姿があり、飯田先生はその質問の一つ一つに対して「難しくセンシティブな問題ですが、非常にいい疑問です」とコメントしてくださいながら、丁寧に答えてくださいました。死生観、生命倫理といったものに我々は今後ますます向き合っていく必要があるということを強く感じさせられたご講義を通して、生徒が得たものは大きかったと思われます。

飯田先生、お忙しい中、貴重なご講義を本当にありがとうございました。