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令和5年度「集まれ!科学への挑戦者」ポスターコンテストで優秀賞4本!!

 令和6年1月21日(日),「集まれ!科学への挑戦者」ポスターコンテストにおいて,高校生7班が参加し,4班が優秀賞を受賞しました。(参加:県内中学校・高校6校,39本)。中学生は3班が奨励賞を受賞しました。

 このコンテストは,高校生(中学生を含む)を対象とし,私たちが直面する自然の諸問題に,科学的かつ主体的にチャレンジした研究の成果発表を通じて,科学リテラシーの獲得とプレゼンテーション能力の向上に寄与することを目的に開催されています。昨年度までは新型コロナウイルスの影響によりオンラインで開催していましたが,今年度より3年ぶりに岡山理科大学を会場としての開催となりました。

 今回参加したのは,理数科2年次生の課題研究7班です。生徒たちは,審査員である大学の先生方に自分たちの研究を楽しそうに説明し,質問に誠実に答えたり,議論したり,助言をいただいたりと,よく頑張っていました。また,他校の班の発表を聞いたり,質問をしあったりと,交流も深めることができました。

    ~参加した研究班の研究テーマ一覧~

・バックスピンする物体の跳ね上がり現象の解明 【優秀賞】

・ラジオノイズを利用した指向性アンテナの製作

・液体にインクを滴下したときの模様に関する研究

・~Factors Influencing the Growth of Ice Stalagmites~ 【優秀賞】

・バイオマス灰の有効利用に向けた成分分析

・牛のヨロイを構成する物質について 【優秀賞】 

・~Factors that Affect the Formation of Fruiting Bodies of Slime Mold, Physarum~ 【優秀賞】

 今後も,2月に開催される岡山県理数科合同発表会や各種学会への参加など,理数科の活躍はまだまだ続きます。

「探究フォーラム」に参加しました

 12/26(火)に岡山市の岡山コンベンションセンターで、「高校生探究フォーラム2023」が開催されました。
本校からは2年次生の井上釉月さん、矢内奏音さん、亀山幸枝さんの3名が代表として参加しました。

テーマは「子ども食堂の今と可能性」。1年次のiP(十六夜プロジェクト)内で実施した調査や研究をもとに、ポスターセッション形式で発表しました。

参加者からの質問にも丁寧に対応することができ、1年次での課題研究発表会の経験が活かせていたと思います。
また、他校生徒の発表に積極的に質問する姿も見られ、充実した時間となりました。

12/21 「全国植樹祭」プレ植樹を行いました

 令和6年5月に行われる「第74回全国植樹祭」に向けて、津山中学校、津山高等学校が協力してプレ植樹イベントを行いました。

 この日は、中高合わせて約40名の生徒が参加し、植樹と記念撮影を行いました。

 今回のイベントに向けて 中高の書道部と美術部が、標柱と横断幕の制作に協力してくれました。

 植樹した苗木は今後、中高の環境美化委員が管理していきます。

「ナチュラルサイエンスⅠ」第4回ワークショップ

11月25日(土)にNSⅠで今年度の第4回ワークショップを実施しました。

講師:岡山大学 理学部化学科 異分野基礎科学研究所 鈴木孝義先生(SSH運営指導委員)

 今回の講義では、「酸素」を題材にしてエネルギーについて学び、鈴木先生の御専門である「金属錯体」について教わりました。我々の生命活動を維持する上で必須である金属錯体や実社会で材料として使われている金属錯体を例に、金属錯体がもつ特性について学びました。さらには金属錯体の種類は無限に存在しており、金属錯体がもつ無限の可能性について考えることができました。

生徒の感想】(一部抜粋)

◆ 今回のお話を聞いて、先生自身が普段から「なぜ」を大切にされているんだろうなと感じた。講演の中にもあったように考えてみれば身の回りには不思議なことがたくさんあって私はそれを見逃してしまっていると思った。酸素はとても身近だけどまだまだ知らないことがたくさんあって今日は新しいことが聞けてとてもおもしろかった。酸素が常磁性の理由や体内で欲しいところに酸素が運搬される理由の話など大学の知識を必要とし少し難しかったけど「なぜ」を解明するにはしっかりと考えることが大切だと分かった。また、化学式を習った時私はそういうものだと思って何の疑問も持たず勉強していたけどO-H結合がどのように離れてO-O結合がどのようにしてなされるのか未だ分かってないと聞いて確かに不思議だなと感じた。最先端の研究がされていてもまだ解明されていないことはたくさんあるから身の回りにある「なぜ」を見つけて自分で調べてみたいと思った。それを調べるには大学レベルの知識が必要だと思うのでまずは今その土台となる基礎をしっかり勉強しないといけないと思った。

◆ 酸素の色や常磁性があることを初めて知ることができた。動画とともに教えてくださって、イメージが湧きやすかった。液体酸素が磁石につくのを教えてくださったあとに先生が空気中に磁石を置くと酸素が集まっているかもしれないねというようなことを仰っていて自分にはその考えがなかったのですごいと思った。その常磁性について、スライド単体では難しくてあまり理解ができなかったけど鈴木先生がわかりやすく教えてくださってよく理解ができた。ヘモグロビンの酸素の運搬について当たり前だと思っていたけどヘモグロビンと酸素の結合について教わったあと疑問が生じてきたので知ることは大切だなと思った。イカやタコの血の色が青色なことに少し疑問を感じていただけで深く考えたことはなかったけど鉄ではなく銅を使っているからということを知って面白いと思った。事前学習の際、白金の錯体が抗がん剤になることが気になり、講演中も頭の片隅にいて、錯体ががん細胞のDNAと結合して複製を防ぐと知った時、金属錯体が体にいるだけでも驚きなのに体を守る?働きをしていることにとても驚いた。私の知らないところで多くの金属錯体がこのように利用されているのではないか、その利用例について気になった。いつか金属錯体ができる瞬間をこの目で見てみたいと思った。

「ナチュラルサイエンスⅠ」第3回ワークショップ開催

 10月21日(土)にNS Ⅰ で今年度の第3回ワークショップを実施しました。
講師:福山大学 秦野琢之先生(本校卒・SSH運営指導委員)

 今回は「遺伝子工学」を中心とした講義でした。遺伝子組替えを行った酵母などを使うことにより,セルロースなどヒトが消化できない糖類からガソリンを作り出す可能性を追う研究について教えていただきました。 また、現在ラオスで取り組まれている酵母コレクションやラム酒製造の活動についても楽しく教えていただきました。多面的・多角的な視点や学問の奥深さを知る機会となりました。

【生徒感想抜粋】

トイレットペーパー由来のセルロースからガソリン燃料を酵母を使って作るのはロマンがあると感じた。自然由来のものからエタノールなどの化合物を生成するバイオ研究の可能性を素晴らしいと思った。光合成をする時に油を生み出す微生物を作り出している研究があることを知っていたので、秦野先生の研究と類似点があるように思えたので、ガソリン燃料を作り出すことの可能性も大きいものであると思えた。

食料のデンプンからエタノールを作るのではなく、捨てられた紙などからエタノールを作ろうと挑戦していてすごいと思った。ラオスで完全にラオス産のラム酒を作ろうとして現地でアルコール発酵する酵母を見つけたり、現地の人に道具を持っていったり技術を教えて支援しているところがすごいと思った。すぐに結果が得られるような研究だけでなく、自分の好きなことを長い時間をかけて研究していってほしいという言葉が印象に残った。自分も大学に行って研究したいので、興味のあることを見つけて研究したいと思った。

全体を通して、科学に対する考え方、研究者として大切な考え方についておっしゃっていて今後につながる深い学びを得ることができました。特に驚いたことは、呼吸はエネルギーを取り出すものではなくて、酸素の毒性を消すために水を作る反応であるということです。自分の中の固定概念が覆されました。また、秦野先生ご自身の夢の話をしてくださいました。実際にラオスへ足を運び、現地の方と協力してLAODIの製作をされていて、自分もいつまでも目標や夢を忘れずに生きていきたいと思いました。

研究の内容は少し難しくて全部を理解することは出来ませんでしたが、私は先生の行動力と発想力がとても印象に残りました。大きな夢を掲げてからどうすればそれを実現できるのか考えてそれを実際に自分が行動して叶えていくことがすごいなと思いました。国内ならまだしも海外にまで行き、機械が足りないなら現地のもので工夫したり日本から送ったりという行動力は研究者にとってすごく必要な力なんだなと感じました。また、行き詰まった時など柔軟な発想で切り抜けていることがすごいなと思いました。目標や夢を叶えるためには自分で考えて行動することの大切さが伝わってきました。私も夢があるので今すべきことをしっかり考えて行動していきたいと思います。

先日の講演では先生の研究をわかりやすく教えていただいてありがとうございました。非常に興味深く聞かせていただくことができました。セルロースを分解してエタノールを作りそれを燃料に使用するという研究はとても社会の役に立つものだろうと思いました。また、遺伝子を変えてそれができる酵母を作るというのもまたすごいと思いました。自分達も課題研究をやっていますが、なにか社会に貢献できるような成果を見つけ出すことができれば良いなと思います。

酵母についてはほとんど知らなかったが、風や太陽光といった自然から電気を作ろうとしている方向性とは異なった方向でエネルギーを生み出そうと研究されていたことを知り、興味を持った。エネルギーの問題はこれから更に社会的な問題として共有されるようになり、盛んに研究が進んでいくと思うため、新しい視点を得ることができたと感じた。また遺伝子組換え酵母はとてもおもしろいと思った。自分が思っていた以上に我々の生活は酵母のような小さな生き物に支えられているのだなと感じた。

秦野先生の解説がとてもわかりやすく、内容もとても興味深かったです。バイオエタノールとアルコールの違いについて飲むか飲まないか等と一言で違いを説明できるところにその道のプロフェッショナルというものを感じました。バイオ燃料で飛行機を飛ばすという夢も各項目の難所と思われるところを乗り越えているので、ほとんどかなっているも同然と感じましたし、他の人とは違ったアプローチのものを何十年も続けているところを尊敬します。

秦野先生のお話を聞いて、植物から本当にバイオエタノール=燃料が作れることを知ってとても驚いた。ブラジルなどでサトウキビからガソリンを作っていることは地理の授業で習ったけれど、その詳しい構造や、順序までは知らなかったので、ただ学んでいたあの内容はこういう過程を踏まえてできているんだなと知ることができた。また、先生の「夢を持つならでっかくいこう」「他の人がしないようなことをしよう」という言葉は課題研究や、将来大学などで研究をしていくうえで重要なことだと思った。私は今のところ研究職志望なので今している課題研究に対しても、目標に向かって色々なアプローチを試してみて、仮説が正しいのかどうか、それとももっと別の結果になるのか調べていきたいと思った。他の人が考えないような、それでも、道筋は通った方法で研究を進めていきたいと思う。

美作サイエンスフェア2023を開催しました

9月23日(土・祝) 「美作サイエンスフェア2023」が美作大学を会場にして開催されました。

このイベントは美作地区の小・中・高・高専・大学の理科教育関係者や岡山県の団体が協力して開催しており、今回で9回目になりました。

今年度は体験ブースを12ブース用意しました。約3時間のイベントでしたが、総計342名の方にご来場いただき、子どもから大人まで楽しんでいただきました。ボランティア生徒にとっても子どもたちとの交流ができ、とても良い経験になりました。

体験ブース ご協力ありがとうございました!!

  1. キラキラ浮沈子をつくろう!〔 津山工業高等専門学校 〕
  2. 折り紙の一刀切りに挑戦!〔 津山工業高等専門学校 〕
  3. 不思議なコマを作って回そう!〔 津山工業高等専門学校 〕
  4. 人工イクラを作ってみよう! 〔 美作高校 〕
  5. NFMI~磁石の力でつながる世界~〔 林野高校 〕
  6. 身近なもので遊ぼう!!〔 勝間田高校 〕 
  7. ドライアイスで様々な現象を体験しよう!〔 津山中学校 〕
  8. 「ぶるる」を使って建物の耐震性を学ぼう!〔 岡山建築士会 〕
  9. ねり香水をつくろう!〔 津山高校 〕
  10. 虹色に見える万華鏡を作ろう〔 津山高校 〕
  11. シャボン玉で遊ぼう!〔 津山高校 〕
  12. 空飛ぶタネを折り紙で作ろう!〔津山高校〕

8/21 阪大×オランダ×津山市交流事業に参加しました。

8/21(月)津山高校で、阪大×オランダ×津山市交流事業2023が開催され、
大阪大学とオランダ・フローニンゲン大学の学生22名が来校し、
本校生徒との交流会を実施しました。
【第1部】交流会には、津山中学・高校合わせて13名の生徒が参加しました。
オランダ語で数字を教えてもらい、ワークシートを参考にしながらオランダ語で買い物をするロールプレイを行いました。
初めてオランダ語を使ったので、買い物ゲームが完成できた生徒はうれしそうでした。
続いて学生たちと英語教育に対する考え方の違いを話し合ったり、大学の様子を聞いたりしました。
普段ではなかなか体験できないことなので、将来に対するモチベーションにもなるなど、生徒にとっても良い刺激になったようです。

【第2部】書道部との交流では、大筆で「青春」などを留学生にも書いてもらったり、
津山市ゆかりの蘭学者宇田川榕菴が生み出した「酸素」「元素」などのことばを書道部員の手ほどきを受けながら、留学生が書き上げたりしました。
その後、本校書道部のパフォーマンス動画を披露しました。
書道部員にとっても来校した学生にとっても、楽しいひと時となりました。

令和5年度 1年次 卒業生と語る会

8月17日に卒業生と語る会が開催されました。本校卒業生の難関大進学者6名に来校いただき、1年次生の希望者32名が参加しました。大学でのキャンパスライフや研究内容、高校生のうちにしておきたいことなど、実体験をふまえた話をしていただきました。生徒からは前のめりに質問をする姿が多く見られ、充実した貴重な時間を過ごすことができました。

【科学部】江戸時代の化学書からの再現実験教室 @津山洋学資料館

令和5年8月5日(土) 津山洋学資料館において実施された「夏休み教室」に、本校科学部の1年次生4名と2年次生3名がボランティアとして参加しました。

 この行事は、夏休み期間中に津山洋学資料館が毎年行っている行事の一つです。「江戸時代の化学書からの再現実験教室」と題して、津山藩医の宇多川榕菴が著した日本最初の化学書「舎密開宗」にある実験を再現するという講座です。

 今回の講座では,部員が講師として小学生への授業を行いました。講師として1時間授業を行った経験は、今後の部員の自信に繋がると思います。小学生たちも科学の奥深さに触れることができ、楽しい時間を過ごせていました。